風のように胸に興る音楽よ
グリーンスリーブスが流れて私の心は唄う
どこから辿り着いたの
愛おしい歌よ
五百年前のイギリス民謡が私の心に宿り
こだまする迷子の愛の嘆きよ
この美しい音楽が私を勇気づけて
胸の内の愛を教えてくれた
喪失が木霊しても
それだけで私は生きられる
刹那に音楽を抱きしめて天に昇り
墜落しては仮死を繰り返す
愛でバウンドして紅色の雲に抱きとられたい
時が花火となってスパークル
つーと夜空に涙を流すよ
そんな日々のちいさな祝福よ
空耳するせせらぎのメトロノームは私の心臓
あなたを抱き寄せる夢よ
蜂蜜が落ちる糸に似せて甘い愛の言葉よ
失うことと手にすることの純血が土砂降りの中で汚れたのか
グリーンスリーブス
棄てられたようにあっても
髪を切って春を願うように身軽に
眠るように笑い諦める勿れ
石が水に磨かれて目覚める晴れの日を想おう
作品データ
コメント数 : 10
P V 数 : 793.3
お気に入り数: 0
投票数 : 1
ポイント数 : 0
作成日時 2022-08-17
コメント日時 2022-08-18
#現代詩
#縦書き
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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閲覧指数:793.3
2024/11/21 22時28分50秒現在
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グリーンスリーブスのメロディって不思議なんですよね。感傷的でもあり、現実的な困難さへ挑ませようと鼓舞する気持ちにもなりますよね。そのメロディを今作のテキストが昇華されているかというと、今一つ私には感じ得れなかった印象です。でもグリーンスリーブス的なテキストにはなっているように読めました。
0グリーンスリーブスのメロディが何を的確に表しているのか、歌詞通りなのか、自分の心と歌詞がマッチして人生を味わいなおし、確かめる、そんな音楽との付き合い方をしているのですが、詩に宿らせるには音楽で満足してしまって少し言葉が足りなかったようです。ありがとうございます。
0今、もう一度聞いたのですが、たしかに、感傷と鼓舞の両方を感じます。しん、と重みのある澄んだ感情ですね。大好きです。日常の情動に500年前の音楽の心が重なる、人の普遍性に愛を想います。普遍的なものを新しい切り口で書くべきで、詩は音楽よりも難しい気がします。
0詩は音楽より絶対的に難しいですよね。なんでしょうね、やっぱ詩って私には書けないですよね。最近は詩を書きたいって思わないですもん(笑)
0グリーンスリーブスが効いて居ますね。調子のいい作品だと思いました。五百年前のイギリスの民謡ですか。風に乗ってメロディーが世界に拡散したのでしょう。
0ありがとうございます。音楽の伝播力は言語を越えてすごいですよね。可能性の翼です。
1グリースリーブスはぼくも好きな歌です。いつのころからときかれてもたしかに分かりませんね。初めてみみにしたときから、いやそれとも生まれる前に母が聞くか歌うかしていたか、それともおばさんか、ばあさんか?哀しくきよらなるものこそが美しく、生きていくうえのかけがえのない伴奏者になると思いました。
0No music,no life....です。
0そうですね。何を惜しむか、何が残るか、というと、私もそう思います。
0音楽は演るのも聞くのもいいですよね。
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