Here’s looking at you, kid. - B-REVIEW
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PICK UP - REVIEW

ことば

ことばという幻想

純粋な疑問が織りなす美しさ。答えを探す途中に見た景色。

花骸

大人用おむつの中で

すごい

これ好きです 世界はどう終わっていくのだろうという現代の不安感を感じます。



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Here’s looking at you, kid.    

また一つ、蝉の声で思い出すことが増えた。 憎からず思っていた男がいなくなったそうだ。 数度しか顔を合わせたことがない男。 好きなバイクに乗って、箱根でガードレールに突っ込んだそうだ。 肋骨が内臓に刺さったのだとか、 とても綺麗な寝顔だったとか、 飾られた写真は奴らしくサングラスで葉巻を咥えていたとか。 きっと、馬鹿な車を避けたのだろう。 ひょっとすると、あのじゃじゃ馬が焼き付いたのかも知れない。 店に漂っていたカサブランカと「わかば」の匂い。 あの黒電話はどうしているだろう。



Here’s looking at you, kid. ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 4
P V 数 : 1253.5
お気に入り数: 0
投票数   : 0
ポイント数 : 0

作成日時 2022-08-08
コメント日時 2022-09-02
#現代詩 #縦書き
項目全期間(2025/04/11現在)投稿後10日間
叙情性00
前衛性00
可読性00
エンタメ00
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音韻00
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閲覧指数:1253.5
2025/04/11 21時39分53秒現在
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    作品に書かれた推薦文

Here’s looking at you, kid. コメントセクション

コメント数(4)
自由美学
自由美学
作品へ
(2022-08-20)

タイトルは、映画『カサブランカ』のセリフから来てますか。君の瞳に乾杯。 去る者日々に疎しと言うけど、情報がめまぐるしく更新される日々のなか、私達はふと過去を懐かしんでしまうことがある。 某解剖学者が「嘘をつかないのは死体だけ」と言っていたけど、動かない、変わらないというだけで過去も死体も信用の対象になりうるんだなと。いかに私達が生きた人間に振り回されて疲れてるのかがよくわかる。 思い出が美しいのはもう死んでるからかな。

1
stereotype2085
作品へ
(2022-08-24)

これは実話なのでしょうか。それともフィクション? 何れにせよ悪い印象は持ちませんでした。ただもしこれがフィクションだとしたら軽いという印象は拭えないかもしれません。知己が亡くなったという事実に接するには余りにライトだとの印象が。

1
かずや
かずや
stereotype2085さんへ
(2022-09-02)

コメントありがとうございます。 実話だとしてもやはり軽いのだろうと思います。 それは私の他人に対する思い遣りの無さから来ているのかも知れません。 ないしは自分の想いを事実以上に言うことに対する羞恥がごく微量に含まれているせいなのかも知れません。 いずれにせよ、人の間で切磋琢磨するという経験の不足によるものだろうかとも思います。 ビカビカに磨いた2ストロークのバイクが風除室に置かれ、意地でも手で結ぶ蝶ネクタイにこだわる。 1人で切り盛りするにはいささか広すぎる店内に飄々としてそこにある、小太りで含み笑いのよく似合うバーテンダーでした。

0
かずや
かずや
自由美学さんへ
(2022-09-02)

ご推察の通りです。 実はまだダイジェストでしか観たことはありません。 カサブランカ。 進むべき道や目指すべき人に迷い、惑うている世の中です。 仰る通り動かない古典に学んでみるのも悪くはなかろうかと思います。 それとて動くのですが時代によって変わる曖昧な解釈に北極星を探すのもまた楽しい試みかも知れません。

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