きらきらと光るので
血管を流れていたものが
結晶だったと分かる
自分が鉱物であることには
何も変わりがないと思い知らされて
明日からも冷たくていいのだ
そう少し安堵する
本当に誰かを愛したかった
自己満足では嫌だった
誠意の奴隷になってでも
約束を果たすことに
恋い焦がれていた
自分の全てを犠牲にしようとした
自分を育てた全てを否定して
目に見えないものを
極度に嫌っているのに
目に見えないものしか
信じることができなくて
ぶつかり合っては欠けて
幾万にも落ちこぼれていく
私達を私達と区切りながら
離れ切れずに死んでいく
かわいそうな羊の話も
幸せな石頭の話も
みんな大好きだったし
何一つ失いたくない
でも生きるということは
死を諦めることだ
ずっと分かってた
神様は人間のちっぽけな願いなんか
叶えようと思っていない
ただ世界を愛してみたくて
その醜悪さを許してくれるだけだ
作品データ
コメント数 : 4
P V 数 : 830.8
お気に入り数: 2
投票数 : 1
ポイント数 : 0
作成日時 2022-07-01
コメント日時 2022-07-02
#現代詩
#縦書き
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
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叙情性 | 0 | 0 |
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エンタメ | 0 | 0 |
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閲覧指数:830.8
2024/11/21 23時28分04秒現在
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すごく良い。 とても整っているし、すべての比喩がとびぬけてなくて、とても高いレベルでまとまってると思う。 それでいて詩に肉感を感じる。 めちゃくちゃ好みです。
0なんか、可愛らしい泣き言、のような印象を覚えました。あなたが可愛らしいのかもしれませんね。僭越でしたらお許しを。
0書きたいことと書かなければいけないことがそれぞれあって、 これはどちらかといえば(というより直球で)書きたいことです。 自分が好きなことをして褒めていただけるならこれに勝る喜びはないです。 有難うございます。
0作品を褒められているのか、自分を褒められているのか、曖昧にですが嬉しいです。 有難うございます。
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