コスタリカ - B-REVIEW
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PICK UP - REVIEW

ことば

ことばという幻想

純粋な疑問が織りなす美しさ。答えを探す途中に見た景色。

花骸

大人用おむつの中で

すごい

これ好きです 世界はどう終わっていくのだろうという現代の不安感を感じます。



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コスタリカ    

「そうだ、大作を書こう」 コメダ珈琲の斜め後ろの席に居た初老の男が ナンプレを手に立ち上がった パラパラと流動食みたいな拍手を受けて また定位置の 赤いソファーに戻ったのだった 沈みながら 紙と鉛筆を 愛犬ゼリーに託すと ソファーの赤の中に沈んでいった この事件が僕に与えた衝撃の大きさについて 一歩ずつ前進する帰宅の途にて考え続けていた 正面の夕焼けの看板が小さかった 真正面の夕焼けを 念入りに紙袋に納める人と 立ち上がる影を引きずるゼリーに 別れを告げ 家の裏戸をぶち破り そのまま前進し続けた もはや前進が目的となり 横移動の徒となったのである



コスタリカ ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 2
P V 数 : 1221.2
お気に入り数: 1
投票数   : 0
ポイント数 : 0

作成日時 2022-06-14
コメント日時 2022-06-15
#現代詩 #縦書き
項目全期間(2025/04/11現在)投稿後10日間
叙情性00
前衛性00
可読性00
エンタメ00
技巧00
音韻00
構成00
総合ポイント00
 平均値  中央値 
叙情性00
前衛性00
可読性00
 エンタメ00
技巧00
音韻00
構成00
総合00
閲覧指数:1221.2
2025/04/11 19時49分25秒現在
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    作品に書かれた推薦文

コスタリカ コメントセクション

コメント数(2)
自由美学
自由美学
作品へ
(2022-06-15)

点つなぎとかのヒントみたいに読むと楽しめた。グラフに点を打って図形を描くやつ。 斜め後ろ→定位置→沈む→一歩ずつ前進→正面に夕焼け→裏戸をぶち破り(反対方向へ)→そのまま前進 >「そうだ、大作を書こう」 紙の上では飽きたらず、リアルナンプレやっちまおうとする男。 >パラパラと流動食みたいな拍手を受けて 入院患者がパラパラとめくっていたのはナンプレ6月号。 >横移動の徒となったのである。 ここ好きです。 最初はサーファーかと思いました。立ち上がる波に横移動するって。 形而上絵画っぽいおかしみがありました。 解答がほしい・・

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紅茶猫
自由美学さんへ
(2022-06-15)

この作品にはコメント付かないだろうと思っていたのでびっくりしました。でもありがとうございます。そうですね、書き手の真意としたら、基本前進し始めたらそのまま真っ直ぐに→という設定でした。 この頃は、なるべく作為無く書きたいという気持ちでいるのですが、それとは裏腹に大抵作為に満ち満ちたものが出来上がってしまいます。これは言葉というものの性質上仕方のないことなのかなと思います。 そこを逆手に取って、やればやるほど本質から外れていく、そんなおかしみみたいなものが表現できないだろうかと、そんな動機から書いたような気がします。 まだ点つなぎとかナンプレにはお世話になっていないのですが、そのうちお世話になるかもしれません。

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投稿作品数: 2