どうか俺の心臓を視て欲しい
ようやく動いているのかどうなのか
こんな風にして
胸室の扉を開けている
午後に観ていた落葉の見事
陽を浴みてうらおもてひらひらと
沈み落ちてゆく地へ溜まったほら
時少しく経ったのかどうなのか
夕陽は三百メートル先の白い家を射る
魂の欠片が家という箱の中で
からんからんと鳴っているのが聴こえ
ようやく俺の心臓の事
わかって来た様だな連中は
その動きぶりかさこそほらね
ふふふ鼓動は
俺の肉体の内奥から
外の世界をノックしているとんとん
オーラなんてものが見えるのですか
グッとくるね中々やるねとは思うけど
現実の赤の勢力が
血液がががが外の世界
沁み入る様だ恐れ入ります
さあ行こうか
時を啜って心臓擦り減り
匍匐してゆく肉体と魂追い縋り
遅れたビートでこの心臓ドドンパする
作品データ
コメント数 : 5
P V 数 : 1275.1
お気に入り数: 1
投票数 : 3
ポイント数 : 2
作成日時 2022-05-09
コメント日時 2022-05-20
#現代詩
#縦書き
項目 | 全期間(2024/12/04現在) | 投稿後10日間 |
叙情性 | 1 | 1 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 1 | 1 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 2 | 2 |
| 平均値 | 中央値 |
叙情性 | 1 | 1 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 1 | 1 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合 | 2 | 2 |
閲覧指数:1275.1
2024/12/04 02時14分42秒現在
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第四聯迄は、抒情的風合いにて記述をなされておりつつ。 第五聯より転調し、やや滑稽味を附帯した、俯瞰的内観の感性で画かれていらっしゃると、お見受け致しました。 世情と良く寄り添いに成られた、平衡感覚を感受致しました次第でございます。 敢て外す、という技巧が光る逸品であるとも。受け取らせて頂きました。
0恐れ入ります。必死なる絞り出し。命懸けの千摺りでした。お読み頂き本当にありがとうございます。
0心臓、鼓動、ビート。オーラと血。アウラは詩が醸し出していると思いました。
0お読み頂き感謝しております。人としての肉体の衰えを精神活動でなんとか追い縋ろうとする虚しさを動機にしております。シンプルなモチーフですが、とにかくリズム、ビート、を大切にと、意味的には無茶な部分が多いのですが、書き切ってみました。ありがとうございました。
0ご感想頂きありがとうございます。私の現在の創作信条は、とにかく、リズム、リズム、リズムの一念でビート叩き出すスタイルでやっております。詩作の深い森へ更に分入った行きたいものです。
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