春のメルヘン
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遺書
ひしと見つめられる。 ...こんなに純粋な目を持つのは、おとうとだけだ。 迎えに行く。 ...迎えを楽しみに待っているのは、おとうとだけだ。 捕まえられる。 ...こんなに早く走れるのは、おとうとだけだ。 勉強を教える。 ...知的好奇心旺盛なのは、おとうとだけだ。 優勝を祝う。 ...部活に熱心なのは、おとうとだけだ。 頼みごとを引き受ける。 ...人望が厚いのは、おとうとだけだ。 自宅で初対面の女と会う。 ...彼女ができるのは、おとうとだけだ。 唄が聞こえる。 ...平沢進を聴くのは、おとうとだけだ。 ポストを確認する。 ...差出人不明の手紙が届くのは、おとうとだけだ。 扉を叩く。 ...返事をしないのは、おとうとだけだ。 音が聞こえない。 ...趣味を失ったのは、おとうとだけだ。 外から窓を見る。 ...自室の電気を消しているのは、おとうとだけだ。 電話の方を向く。 ...無言電話の時間帯に家にいるのは、おとうとだけだ。 話を聞く。 ...目の下に隈があるのは、おとうとだけだ。 ...おれだけだ。 そんなおとうとを見て愉悦に浸り、 哀れな道化を演じていたのは。 君ありし 日々の狭きに 堪えかねて 罪を犯せど 我が身救えず
遺書 ポイントセクション
作品データ
コメント数 ： 1
Ｐ Ｖ 数 ： 747.5
お気に入り数： 0
投票数 ： 0
ポイント数 ： 0
作成日時 2022-05-08
コメント日時 2022-05-10
Ｐ Ｖ 数 ： 747.5
お気に入り数： 0
投票数 ： 0
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作成日時 2022-05-08
コメント日時 2022-05-10
#現代詩
| 項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
|---|---|---|
| 叙情性 | 0 | 0 |
| 前衛性 | 0 | 0 |
| 可読性 | 0 | 0 |
| エンタメ | 0 | 0 |
| 技巧 | 0 | 0 |
| 音韻 | 0 | 0 |
| 構成 | 0 | 0 |
| 総合ポイント | 0 | 0 |
| 平均値 | 中央値 | |
|---|---|---|
| 叙情性 | 0 | 0 |
| 前衛性 | 0 | 0 |
| 可読性 | 0 | 0 |
| エンタメ | 0 | 0 |
| 技巧 | 0 | 0 |
| 音韻 | 0 | 0 |
| 構成 | 0 | 0 |
| 総合 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
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- 作品に書かれた推薦文
遺書 コメントセクション
コメント数（1）
遺書なのに匿名投稿なんだなぁ……と思ってみたり、三点リーダーが1回分なだけなのは視覚的な効果を狙っているのか？？と考えてみたり……。 平沢進前後で、弟に対する羨望(望ましいスキルみたいな？)から、特定の出来事に対する記述に変化していると感じました。 平沢進を聴く、と言うのは、このどちらに分類されるのかな？あるいはその転換点として用いたのかな？もしかして平沢進の部分って蛇足なのか？ちなみにおれは製馬蹄型惑星の大詐欺師が大好きだが？？ とか色々考えて読み進めました。
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