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他言無用
誰にも言えないコトなので 詩にして置く 発音はシと同じだから 化石みたいに埋もれ 誰にも触られないこと 願いながら 今日長男の部屋のゴミ箱を ひっくり返すと あの匂いがして 呼吸も時間も止まりかけた セイガアルカギリ逃れないものよ 鼻で笑えるほど些細なことなのに 何故あれは等分に臭いのだろうかと すべての根源を安易に握り潰した 罰なのか 誰も答えられない・答えたくもないこと 嘆きたくなる 丸ごと全部を棚上げにして 「性」だけを吊し上げたくなる 親という役割の自分を恥じる 彼は14歳になっていて わたしはそのころ詩を覚え とっくにキスなど済ましていたのに 我に返った途端 ゴミ箱を瞬速で元に戻す 残骸はキチンと始末したよ 急に笑いが込み上げて赤面する 1人でコメディ演じてて悲劇で喜劇 誰も見ていないから 誰にも知られたくはないし 知られていない 話すほどのことでもない よくある現実 だからこそ 詩にして此処に置く
他言無用 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 949.5
お気に入り数: 0
投票数 : 1
ポイント数 : 0
作成日時 2022-04-07
コメント日時 2022-04-08
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
コメントありがとうございます。 私の叫びを受け止めて下さり 感謝します。 子育てでも、生活でも、詩作でも、 葛藤だらけで地団駄ばかり踏んでいます。 わたしも詩と旅をしたいものです。
1こんにちは。 詩というものは、ときに日記よりもはるかに残酷に、そして生々しく、作者自身の備忘録として機能することがあるなぁと感じることが増えてきました。 そして、読者の側すらも、その「残酷さ」「生々しさ」を追体験してしまえる作品こそが、技巧だけに依存しない、良い詩の条件のひとつなのだろうと考えています。 本作を拝読して、ガツンとした衝撃を受けました。自身の経験と結びついた感情をここで語ることは控えますが、とにかく衝撃を受けました。作者の方にとって、そして少なくとも一読者である私にとっても強烈に、生々しく、残酷な作品だと感じました。 > 1人でコメディ演じてて悲劇で喜劇 この部分が、個人的に特に生々しかったです。現実を受け入れようとする理性と、深層心理で拒絶しようとする本能。それらの生んだ困惑が、本文にまで現れているように感じましJ 51, 945–953 (2019) 自身の感情を素直にさらけ出すことは、詩を書きなれた人にとってすら、恐ろしいと思うことがあると思います。 本作を詩というかたちにして残そうとした勇気に感銘を受けました。
1なんかすごく悲しいです。書き手はこの詩を書いた後どうするんだろうすごく気になります。
1コメントありがとうございます。 残酷ですよね、わたしもそう思います。 だからあえて口にせず、詩にして置きました。感情を語らずにいてくれて感謝致します。やはり、男性って、優しいんだと思います。本当に。
1コメントありがとうございます。 悲しいですか? 書いた時は確かに切なかったですが、 詩を推敲しているうちに、なぜだか 少し微笑みが零れました。 見て見ぬふりをしてるだけ。 あえて言葉にしないだけ。 皆が似たような現実を 通り過ぎていくんですよね。。。 なので、あえてに逆らって あえて詩にしました。
0自分の息子の性の問題。これは世界共通の問題なのかもしれません。よくある現実とは言え看過できなかったのでしょう。
1コメントありがとうございます。 よくある問題だからこそ、、ですよね。 我が身に降りかかると、対応しかねて、 最後には、思わず笑っちゃうんです。
0コメントありがとうございます。 残酷なのは、 いわゆる 「なかなか話しにくい性の事」を あっけらかんと詩にして晒す母親の事なのでしょうね。(笑) 性の話は当たり前、日常のことなのに タブー視されすぎる感がありますよねえ。 喜ばしいこととわかっていても切なく寂しく恨めしく思うのが、母心かもしれません。いつまでもそばにいてほしいんですよね、心身ともに、子どものままで。。 無理だとわかっているから尚更に、、、
0コメントありがとうございます。私も、なんで書いたんだァァァァと、書いた翌日、推敲しながらおぞましいさに悶えました。 何でしょう。変態なのかもしれません。これを、あえて皆様に見て頂き、罰せられたかったのしれません。 この詩が罪になるの?何故?と言われたら、答えようがないけれど、、、。
1男の子のいる家庭ではよくあることですね。男の子もゴミ箱は不用意だったと気付くのではないでしょうか。男の子以上にタブー視されているのが女の子。僕もいまだにわかりませんね。
1コメントありがとうございます。男の子は、ゴミ箱も不用意だったー。うわぁ、詩的な指摘をありがとうございます。わたしは男の子しかいないので、女の子を、育てているお母さんの話には、また違う大変さを感じます。そしてわたしを育てた母は大変だったろうなぁー、、、と。
0すみません,室町さんの返信と,それに対する尾崎さまの返信を拝読してはっとしました. 先日のコメントは,決して本作自体あるいは本作を制作しようとした動機に対し,批判的な意見を申したかったわけではありません. 残酷,という表現の仕方がよくなかったかもしれません. 尾崎さん,もし気分を害されていたら,申し訳ございませんでした.
1えええ!!謝らなくても大丈夫ですよ! 何とも思っていませんから。気になさらないで下さい! 感想を頂き、嬉しく思っています。 残酷という表現も決してまちがいではないです!
0コメントありがとうございます。 お母さんありがとうの一言に救われます。 リアリティ満載ですよね(笑) リアルそのまま過ぎて、責め過ぎちゃったかもしれませんが、、、 読んで頂きありがとうございます。
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