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それもetude
頸動脈を狙って撃ち込まれた向日葵の熱量をまともに受けて 血しぶきを放ちながら夏が終わっていく matinee 「あれ、あの時いなかったっけ?」と言われる人は人気者で みんなで行った海の思い出に私はいない 豆知識 出席者名簿の最初の5人に名前を書かれた人は将来有望 私は電話口で「今どこにいるの」と聞かれ、2つ次の駅名を答えてしまう yes、and、yes、and、で成り立たせる 人生は即興劇だ 居心地の悪い世界にロードされても ベルが鳴るまでやり続ける 子ども部屋の地球儀の速度で 鼻を啜っても目を擦っても頭を掻いても気が済まない もぞもぞとした焦燥感を植え付けながら今年も冬が幕を開ける soiree
それもetude ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 855.1
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2017-11-03
コメント日時 2017-11-07
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 0 | 0 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
ノートの上にそれぞれバラバラにただ思いついたまま書かれた落書きが、どういうわけか全体として構図として成立してしまってどこか心地よい、みたいなそんな印象を受けます(作品に一貫して通底する感情がおそらくあるからだとと思いますが...)。Cy Twombly の絵画に近いものを感じたりもしました。最後の唐突な「soiree」の一言はなぜか、とてもびびっときました。この謎なラストがあるおかげで全体がぎりぎりバラバラにならないで済んでいる、という感じさえあります。それからタイトルは文句なしに格好いいです!
0一行目の視覚的な鮮烈さと、マチネー、の不思議な違和感。なんとなくガーデンウェディングの光景を思い浮かべつつ(そんな真昼の光景を思い浮かべつつ)〈みんなで行った海の思い出に私はいない〉私、も居たはず、なのに、存在感が希薄(あるいは希薄にさせられている)切なさ。〈出席者名簿の最初の5人に名前を書かれた人は将来有望〉この部分もそうですね。きっと、語り手は最初の5人の中には、名を記されていない。 〈居心地の悪い世界にロードされても ベルが鳴るまでやり続ける 子ども部屋の地球儀の速度で〉 この世に生まれさせられてしまった悲しみ、を思いました。 生れたからには、演者として誕生させられたからには、演じ切らねばならない・・・。 子ども部屋の地球儀の速度で 素敵な比喩ですね。演じ切らねば、という悲壮感にどっぷり浸かっているという感じではなく、その外側から、自分の意志で世界と関りながら見ている、ような感覚。その光景を包んでいるのは、子供部屋、という空間。全体が物語の中に包み込まれていく、ような・・・。 向日葵で始まり、冬で終わる、季節の転換がずいぶん早いな、という読後感ですが(夏の海のイメージが、中央に挟まれているのでなおさら、) ソワレが幕を開ける時は、既に冬、なのでしょうか・・・。 それらがすべてエチュードだ、という、全体を少し離れて見ているような・・・悲壮感の中にどっぷりつかり込むのではなく、その外に立って見ている感覚が良かったです。
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