雨宿り。
二人きり。
言葉は溶けゆく。
流れる。
廻る。
巡る。
そして、ぼくのもとへ。
雨は神様の涙なんだよ、と、きみは言うよね。
そしたら、カミサマって言うのは、
毎日悲しくもないのに泣かなきゃいけなくて、
カミサマは本当に悲しい時、
一体どうすればいいんですか?
泣けないから、
言葉、が生まれて、
風になり、
心臓を流れ、
そして、歌に届きました。
ぼくたちは、うまれたとき、泣いていたんじゃない。
歌っていたんですよ、お分かり?
海溝には、さみしさが埋まっています。
xxxx年、知的生命体はそれを発掘して、論文に書いて、消費して、グチャグチャにして、リサイクル。
矢印の循環はエコです。
世の中エコが大事。
さみしいも、かなしいも、
一緒になって溶かされて、再利用。
とくに、若者の青い衝動は、分解する時に微弱な電気が流れるから、
資源不足を解消するかもしれないんだって。
画面の中の、偉い人が言ってた。
愛も、
恋も、
誰も、
彼も、
エンタメ。
地面に染みた涙はうつくしさの永久機関。
拾い集められないように蒸発して、
新しい涙になって、
いつか、きみの喉を湿しますように。
ぼくのさみしさが、きみの血潮になるとき、ぼくは本当の意味で、君の愛になれるよ。
作品データ
コメント数 : 4
P V 数 : 925.0
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ポイント数 : 0
作成日時 2022-04-04
コメント日時 2022-04-21
#現代詩
#縦書き
項目 | 全期間(2024/12/04現在) | 投稿後10日間 |
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2024/12/04 02時16分36秒現在
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cryと歌の関係について書いてあったのが良かったです。僕は、いつも涙雨、慈雨、 などと雨を言葉で呼んで鑑賞しています。さみしさ、そんな気持ちを大切にしたい、 と言えるAIひよこさんが、よい人に思えます。あわただしい毎日だと、そんな気持ちを、 うまく感じながらいられないです。
0稲垣潤一の曲だと雨は壊れたピアノと言う歌詞がありましたが、カミサマが泣かなくちゃならないと言うのは新知見だと思いました。若者の青い衝動とか、ちらと宮沢賢治の「春と修羅」を思い出したり、「ぼくのさみしさが、きみの血潮になるとき、ぼくは本当の意味で、君の愛になれるよ。」、この最後の二行も示唆的でした。
0カミサマが本当に悲しい時…からの話がすごく綺麗で素敵でした
0良質な青春アニメを見ている様な気分になりました。この作品、何がどうとか細かい批評はしたくないと思いました。 こういう詩、何か好きです。 埋もれていくのが、私は少し悲しいので、コメントさせてもらいました。
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