花咲か爺さんが真夜中に踊って
朝には見事な桜の根元で白骨化
泣いているのはポチだろか、ここ掘れ、
わんわん、ただのお報せ、誰のため
誰かが桜の後ろで下で、電柱の陰で
泣いている? そんな事より金銀財宝
穴掘る奴らはみんな埋めてしまえば
とても静か、でよいじゃありませんか
あなたもそう思っているのでしょう?
歯並び良いされこうべ、かたかたかた
さくらさくら さみしく さくら
そこにひとりで 立っていたのか
教えられたまま鍋を振る
砂糖にみりん、たらたら
やっぱり僕には甘すぎた
花見につまみただひとり
さくらさくら 貴方はもう仙人に
なられたから霞で充分なのですね
花咲か爺さん、今年も咲きました
さくらさくら やよいのそらに
見渡す限り 花咲か爺さん 霞たつ
いざや いざや みにゆかん
作品データ
コメント数 : 5
P V 数 : 966.2
お気に入り数: 0
投票数 : 1
ポイント数 : 7
作成日時 2022-04-03
コメント日時 2022-04-25
#現代詩
#縦書き
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
叙情性 | 3 | 3 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 1 | 1 |
エンタメ | 1 | 1 |
技巧 | 1 | 1 |
音韻 | 1 | 1 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 7 | 7 |
| 平均値 | 中央値 |
叙情性 | 3 | 3 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 1 | 1 |
エンタメ | 1 | 1 |
技巧 | 1 | 1 |
音韻 | 1 | 1 |
構成 | 0 | 0 |
総合 | 7 | 7 |
閲覧指数:966.2
2024/11/21 21時06分07秒現在
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花咲か爺さんが白骨化ではブラックユーモアだと思ったのですが、それとは関係なしに桜の木の下には死体が埋まっているみたいな解釈は誰が言い始めたのだろうとこの詩を読んで居て思いました。
0初めて作者さんが持っている皮肉さを知れた。意外と寂しがり屋である。
0梶井の小説が有名ですが、まだ桜が花見の対象でなかった時代には死体が捨てられる場所に桜があったとか、聴いたことがあります。今の桜とは種類も違うものだと思うけれど。桜は背が高くなって陽当たりが悪くなるから木造住宅の庭には植えないとか、養分をたくさん吸うから他の植物によくないのですかね。この養分をたくさん必要とするのと、死体が集落から離れた場所に捨てられていた時代のイメージが結びついてるんだろうか。 なんかよくある話なのによく知らないので調べてみたくなりました。
0皮肉ですか。基本的には皮肉屋な性根なのですが、詩では書いて来なかったかもしれないですね。しかし、ぼっちよりぽっちのが寂しそうだよね。坂本九の歌でひとりぽっちの夜て歌詞出てたのみたんだけど、あれ後でぼっちの夜に訂正されていたのはなんか寂しかったね。
0>誰かが桜の後ろで下で、電柱の陰で >泣いている? そんな事より金銀財宝 >穴掘る奴らはみんな埋めてしまえば >とても静か、でよいじゃありませんか >あなたもそう思っているのでしょう? >歯並び良いされこうべ、かたかたかた >さくらさくら さみしく さくら >そこにひとりで 立っていたのか >教えられたまま鍋を振る >砂糖にみりん、たらたら >やっぱり僕には甘すぎた >花見につまみただひとり >さくらさくら 貴方はもう仙人に >なられたから霞で充分なのですね >花咲か爺さん、今年も咲きました 読む側を惹き付けるのが上手で、これは作者さんが元々お持ちの才能なのか、努力でどうこうできるものなのか、悩ましく不思議な気持ちで拝見しておりました。 私ならひとりであることを隠そうとしがちですが、それをこんな風に一個の作品にしてしまえるなんて凄いですね。
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