パーカーを買った
どうしても欲しかったから
小学校の時に観た刑事さん
ドクターマーチンのサイドゴアブーツで
肩にはトゥミのビジネスバック
シャツは綿のボタンダウンで
腕でハミルトンが光っていた
いつもいつもそうなのだ
あの革ジャンだって羽織ればあのパイロットみたいになれると思ったのに
ポルシェのレプリカに乗った金髪の女優さんも来ないし
カワサキのバイクにだって乗れなかった
ただ鏡には中学生の僕がいた
今回はヘルメットの要らないスクーターに乗って
ちょっと風を切って走ってみようと思う
俺の生まれる少し前
イギリスにいたというあの小僧さん達みたいに
あの映画を観た夏の日に私の青春は終わったけれど
どうもどうやらこの羽織物は
私の心を掻き立てる
パーカーを買った
どうしても欲しかったから
買った途端に季節はどうやら春になった
どうも青春の光
作品データ
コメント数 : 4
P V 数 : 875.2
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作成日時 2022-03-03
コメント日時 2022-03-04
#現代詩
#縦書き
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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2024/11/21 22時23分35秒現在
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これは『さらば青春の光』と関係がありますか? 好きな作品なので。つい。
1ございますねえ。 お気に召すような内容になっていればいいのですが。
0洒落た固有名詞、それらへの憧れやノスタルジーなどの感傷の表しは読めるけれども、作者さんの気持ちが判ったところで読者の私には読む前と読んだ後に何の変化も起きることはなかった。そうだから、本作が面白いとコメントすることは出来ない。 私はダブルZ Rを乗っていたことがあって、スリップさせて外板を割り、修理することなく買取に出した。乗った回数は通算で10回にも満たなかった。乗る前にあった快楽への欲と後に残ったスピードの恐怖はスクリュードライバーを飲む程度の酔いでしかなかった。 それを想い、くらべれば、本作にあるセンチメンタルがわからなくもなくはない。
1いつもコメントありがとうございます。 確かに、「憧れの上着」を買って嬉しそうにしている私ですが周囲にとっては切り取られた「ただの変な上着を着てにやにやしている中年男」でしかないそのままの私が表れているなあと思いなおしました。 面白い。 こういうコメントをいただいてハッと気が付く瞬間が面白いです。 ここからどうするのか。 ちょっと自分でも楽しみです。
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