運転手の表情には
砂漠に合わせた教育によるものが
滲み出ていて
朝陽と夕陽の時にある熱風の
耐えざることは語らない
土地の罪にも動揺しないと
ハンドルに指を小刻みに打つ
シュルルシュルルという音
調子が良くてまだ点検しないでいいのと
ボンネットを指差し到着の笑顔をする
車窓のほこりへ近づいてくる
赤い皺くちゃの布に包まれた女性
梨に似た果物
小枝付きのまま差し出す
セントラルモウルからは
少しだけ遠い宿泊先で絆創膏を剥ぐ
ソウルミュージックは
傷跡に降る
どんな風に踊ればいいのかタンバリン
広がりの音のまま
車輪は草むらに轍だけを残して
ぼんやりの光線が砂道に散らばる
この土地にあるわけがない貝殻を
数えようと太陽が乱反射する
展望台への地図を運転手に頼むことを忘れた
作品データ
コメント数 : 5
P V 数 : 1446.1
お気に入り数: 1
投票数 : 2
ポイント数 : 2
作成日時 2022-01-12
コメント日時 2022-01-16
#現代詩
#縦書き
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
叙情性 | 1 | 1 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 1 | 1 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 2 | 2 |
| 平均値 | 中央値 |
叙情性 | 1 | 1 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 1 | 1 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合 | 2 | 2 |
閲覧指数:1446.1
2024/11/21 19時58分19秒現在
※ポイントを入れるにはログインが必要です
※自作品にはポイントを入れられません。
今日も晴れていて、気分が良くて、 優しさを胸に抱いて、 La.La.La.と歌う。 言葉足らずで、 すみません。 いつも、心に響く言葉を、 太陽と月の狭間で、 繋がる事を大切に。 やっと、出来ました。 美味しく召し上がれ。La.La.La.
0三浦果実さん、言葉足らずですみませんでした。 返詩を書きました。 お返事お待ちしております。 よろしくお願いいたします。 『ときはなつ』 久遠恭子 たまゆらの心一つ ゆらせど交わらぬと 嘘を綴った 現代詩の灯火は 今も 萌えている たがわぬ想い 瞬きもせず 貴い詩人は さるすべりの 小枝の 雫を すくう
1未だに到達出来ない高みへと未だに懲りず励んでおります。原点回帰も、どうせやるならもう一度、全否定を。 コメントありがとうございます。
0全体的に、ハードロックのような(というか、英語訳詩風の)趣があるように思いました。的確な描写の積み重ねが、心地いいです。
0描写の書きにこだわってやってる感が今はありますね。まだまだなんですけど。 コメントありがとうございます。
1