肛門のリアリティ - B-REVIEW
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肛門のリアリティ    

体を洗っても 飯を用意しても 薬を飲ませても 歯を磨いても 布団を敷いても 礼の一つも言わないのだ 糞まみれの尻の穴を拭いても同じこと だが、私は知っている 彼らの肛門のような所に、最高のリアリティ現実は、息を潜ませている それを昆虫のような眼差しで、見つめなければならない 何も与えてくれないのではない 何も与えないことを与えるのだ それは無償への機会となる ありがとう、を言ってくれないから、彼らが大嫌いだ なんて愚痴をこぼす人が大変いるらしい そんなことを副所長から聞いて 心は、冷たくても、いい と真面目な冷淡に骨身を引き締めてやりたくなった 私は誰の味方でもないけれど (これは私が障害者施設で長年働いて得た最高のリアリティである。)



肛門のリアリティ ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 25
P V 数 : 3566.7
お気に入り数: 1
投票数   : 7
ポイント数 : 7

作成日時 2022-01-12
コメント日時 2022-01-26
#現代詩 #縦書き
項目全期間(2024/11/21現在)投稿後10日間
叙情性22
前衛性00
可読性22
エンタメ11
技巧11
音韻00
構成11
総合ポイント77
 平均値  中央値 
叙情性11
前衛性00
可読性11
 エンタメ0.50.5
技巧0.50.5
音韻00
構成0.50.5
総合3.53.5
閲覧指数:3566.7
2024/11/21 19時32分43秒現在
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    作品に書かれた推薦文

肛門のリアリティ コメントセクション

コメント数(25)
勉強します。ありがとうございました。いろいろと迷惑をかけました。
作品へ
(2022-01-12)

愛は虚構である。

0
勉強します。ありがとうございました。いろいろと迷惑をかけました。
さんへ
(2022-01-12)

身に迫るほどの詩をかけたのなら、幸いです。

0
尾崎ちょこれーと
尾崎ちょこれーと
作品へ
(2022-01-12)

グッときました。 介護施設で働く母は、逆の事を言っていました。自分は、癒されるのだと。相手の気持ちは分からないけれど、自己満足にしか過ぎないけれど、、と、せっせとよだれかけを、『頼まれてもいないけれど。古くなったから、作ってあげたくて。』と夜なべで作っていました。

0
勉強します。ありがとうございました。いろいろと迷惑をかけました。
尾崎ちょこれーとさんへ
(2022-01-12)

コメント嬉しいです。思いは違えど、人を助けることは同じ。人は言葉ではなく、手を見なければいけない。行動を見なければいけない。お母様の姿、素晴らしいものです。

1
尾崎ちょこれーと
尾崎ちょこれーと
勉強します。ありがとうございました。いろいろと迷惑をかけました。さんへ
(2022-01-12)

ありがとうございます。 言葉ではなく、手を見なければならない。心にとめておきます。

0
勉強します。ありがとうございました。いろいろと迷惑をかけました。
尾崎ちょこれーとさんへ
(2022-01-13)

新しい知見になれば、嬉しい限りです。再度のコメント感謝しています。

1
楽子
楽子
作品へ
(2022-01-13)

>彼らの肛門のような所に、最高のリアリティ現実は、息を潜ませている それを昆虫のような眼差しで、見つめなければならない この文句を何度も思い返しました。 好きです

0
髙橋役目
髙橋役目
作品へ
(2022-01-13)

愛とは何かということを、考えさせられた。単なる利他ではないらしい。

0
勉強します。ありがとうございました。いろいろと迷惑をかけました。
楽子さんへ
(2022-01-14)

何度も思い返してくださり、嬉しいですね。ありがとうございますね。ちなみに、今日もリアリティを見てきましたよ。

0
勉強します。ありがとうございました。いろいろと迷惑をかけました。
髙橋役目さんへ
(2022-01-14)

愛とは何かわかりません。はい。

0
鱗子(揶白)
作品へ
(2022-01-14)

締まってますね!

0
勉強します。ありがとうございました。いろいろと迷惑をかけました。
鱗子(揶白)さんへ
(2022-01-15)

はいよ!

1
勉強します。ありがとうございました。いろいろと迷惑をかけました。
髙橋役目さんへ
(2022-01-16)

髙橋役目様 >単なる利他ではないらしい。 むかし、山田かまちの詩集の中の言葉で、利己を突き抜けて利他へ、というような言葉を、見つけたのを思い出しました。 私は思う。利己すらなおざりにしてる奴が多いと。貪欲さが足りない。貪って貪って、その先に見えて来る、利他が欲しい。変に諦観して、悟ったという風をして、相手を思いやるというのは、あかんっすね。 私は思う。選ぶことは、選ばなかったことへの、弔いやと。その申し訳ないみたいな、その悲哀の心持ちが、心を引き締めて、緊張感を齎し、強かに優しくするんやと思う。その申し訳なさ、色んなところで、必要やと思う。 私は思う。詩人は詩人と名乗るべきじゃないと。ほんまにそうなんかな。詩ってさ、それを読む人って、大多数は詩なんか書かへんやろ、そんな人たちにさ、詩人と名乗るべきか否かの、難しい議論と知識の交わし合いなんて、重荷になるだけやん。だから、私はさ、なんの躊躇いもなくさ、詩人と名乗るわ。 この三つはさ、この詩に関係あんねん。関係なさそうやろ。でも、あんねんな。私は私の生活の強さから、それを愛と呼びたいよね。やっぱ生活よ。生活。生活。前は、雑な返答してごめんなさい。

1
るる
作品へ
(2022-01-16)

「昆虫のような眼差し」に、グットきました。なんだか、エジプトのフンコロガシ(スカラベ)みたいで 尊いです。

0
るる
作品へ
(2022-01-16)

理解していただけないコメントを 私は書いてしまった気がするので つけくわえます。 スカラベのように 尊いと いう意味のことを 書きましたが、スカラベを みみずと 読みかえて いただいたほうが 良いかも しれません。 わたしの昨年は、家族の 下のことで いろんな思いを いだきました。そんな私には この詩は、尊いものだったんです。

0
勉強します。ありがとうございました。いろいろと迷惑をかけました。
るるさんへ
(2022-01-17)

コメントを寄せてくださって、感謝しています。昆虫類をスカラベやみみずになぞらえて読んでみたいです。尊いという言葉に、思わず目を見張り、喜んでしまいました。ありがとうございますね。

1
エイクピア
作品へ
(2022-01-17)

リアリティに愛とルビが振ってあるのが印象的でした。ああ、現実ともルビが振ってありました。介護のリアリティなのかもしれないと思いました。無償への機会、ここも詩が社会と切り結ぶ、ガレ場なのかもしれません。

0
勉強します。ありがとうございました。いろいろと迷惑をかけました。
エイクピアさんへ
(2022-01-18)

社会と結びつきのある言葉をいつも探していました- ありがとう、ございます、

0
勉強します。ありがとうございました。いろいろと迷惑をかけました。
エイクピアさんへ
(2022-01-18)

社会と結びつきのある言葉をいつも探していました- ありがとう、ございます、

0
む
作品へ
(2022-01-23)

「最高のリアリティ」は実際の体験からしか理解できないと思うが、書き手を通してニアリアリティを知った。

0
羽田恭
作品へ
(2022-01-23)

>体を洗っても >飯を用意しても >薬を飲ませても >歯を磨いても >布団を敷いても >礼の一つも言わないのだ 自分は牧場で生後2~6カ月の子牛を日々世話をしているのですが、真っ黒な子牛たちを思い浮かべてしまいました。 餌をやって薬を飲ませたり注射したり、中耳炎の治療したり、脱水や低体温なら点滴したり。 でも何をやっても結局、興味深く見つめて近寄っては舐め回してきて、モーと鳴くばかりです。 >糞まみれの尻の穴を拭いても同じこと >だが、私は知っている >彼らの肛門のような所に、最高のリアリティ現実は、息を潜ませている >それを昆虫のような眼差しで、見つめなければならない 同意です。 自分は酪農を7年、肉牛はあと少しで1年従業員をやってますが、そういう汚いところにこそ詩情があったりしますね。 牛の世話とは糞尿と戦う事でもあります。 牛の肛門に体温計を突っ込んで健康管理。 思えば肛門ばかり見る仕事です。 障碍者介護も同じなのでしょうか。 肛門よ 糞クソ出して 真理説く

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勉強します。ありがとうございました。いろいろと迷惑をかけました。
むさんへ
(2022-01-24)

コメントありがとうございます。 体験は共有できるのか否か。 私はできないと思います。 しかし、できるのだと、みんな幻想を抱きたいのだと思います。 理由単純。ひとりぼっちって、寂しいから。 この理由に嘘をつく輩が多い。

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勉強します。ありがとうございました。いろいろと迷惑をかけました。
むさんへ
(2022-01-24)

しかし、私は、その幻想を抱きたいのです。リアリティを知っていただき、ありがとうございました。

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勉強します。ありがとうございました。いろいろと迷惑をかけました。
羽田恭さんへ
(2022-01-26)

コメントありがとうございました。 この詩では、体験から得た、良いことそうなものを、書いてますが、ほぼほぼ、嘘です。 そんなこと、思ってもいません。 しかし、それが、羽田様の、牛の世話という、体験とつながったのならば、嬉しい限りです。

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勉強します。ありがとうございました。いろいろと迷惑をかけました。
羽田恭さんへ
(2022-01-26)

返詩 糞まみれの 真理は あたたかくて 大事にしまっておけない 汚いからさ

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