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蟻泪譚
歓喜さへ狂奔の所産か黄鶺鴒ほとけへいたれるまではまだひとと在り 斃るなら緩み綻ぶ華の芽の朽ち果つるまで程々を愛しめ 絞首刑執行猶予百余年壁の街は出入口を指すべからず 大理石罅割れて後の百貨店昇降室はさにも撓まじ 海潮音打ち寄せ撫づる鍵盤の未だ新しきをラヴェルが「鏡」 シアノイドまたも囀る蜂の毒華の色さへ見分けがたかり 嗅覚も在らむ燈火を凍蝶の窶れ果てたるが擬態せば 手帖火葬室に湿りて塵灰となるやもしれず 記を手遊びて | うち敗れ息絶ゆるともうつつとは蓮の花にうつろへる雲霞 はるのころゆめ闌けてのちうら寂びしき音のひらかれありぬあかねさす夕べ ひとは寂寥に脆かりぬべし宮中に肖ゆるもの阿彌陀如来、法華経
蟻泪譚 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 597.5
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 5
作成日時 2022-01-02
コメント日時 2022-01-02
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
---|---|---|
叙情性 | 2 | 2 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 2 | 2 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 1 | 1 |
総合ポイント | 5 | 5 |
平均値 | 中央値 | |
---|---|---|
叙情性 | 2 | 2 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 2 | 2 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 1 | 1 |
総合 | 5 | 5 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文