何物もそのままにはならぬので
大切にしたいのであれば常に触れておくこと
そうしなければ
いつの間にか記憶のそれとは違うものに変わるのです
いつの間にか
古びて
いつの間にか黴が生えてみたりして
大事にしたいものがあるのなら
触って確かめておくことです
そうしないと自分もいつの間にか変わっていたり
記憶のそれとは異なっていることに気が付かなかったりするのです
だから蒐集家は偉いのです
だから好事家は面白いのです
とりあえず触らせろ
あなたに
あなたの大切なものに
お嫌でなければ触れてみな
私に
というか触ってくれ
知ってくれ
私も我慢して触るから
大丈夫
私は私自身の醜さに怯えているだけだから
大丈夫
多分きっと大丈夫
作品データ
コメント数 : 8
P V 数 : 1184.5
お気に入り数: 2
投票数 : 2
ポイント数 : 0
作成日時 2021-10-27
コメント日時 2021-11-01
#現代詩
#縦書き
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 0 | 0 |
| 平均値 | 中央値 |
叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合 | 0 | 0 |
閲覧指数:1184.5
2024/11/21 21時13分25秒現在
※ポイントを入れるにはログインが必要です
※自作品にはポイントを入れられません。
書き出しの2行がいいですね、好きです! 詩の後半から始まる気迫のこもったセリフにも参ったな...
1過分なご評価ありがとうございます。 自分としては今一つしっくりと来ていませんが気迫だけは込めたつもりです。
1コピーイコール記銘の意味なのかと思いました。自分に触れることを要請して自分も触るからと言う場面が出てきますが、「知ってくれ」とも言い換えられている。記憶のメンテナンス的なことにも言及されて居て、ニュアンスを探る醍醐味があるのかもしれません。
1触らなければ、いつのまにかに変わってしまって 黴が生えてしまう、大切に思うなら、とりあえず触っておくことだ― 詩のなかでは、触る対象を特定していませんが、 あらゆる人やものごとに共通する、普遍的なものがあります。 自身の醜さに怯えている、とあるように、 触らなくなってしまうのは、自分の内側に問題があって、 本当にそうだなと思います。 それゆえに、 最後の大丈夫、という言葉がとても優しく響きます。
1触れてみたくなりました。
0コメントいただきありがとうございます。 「記銘」というのは「保持」、「想起」に類する意味がある言葉なのですね。 タイトルを投稿直前に考えていたのですが、無線用語に「聞こえてるよ」や「了解」というような意味合いで使う「コピー」という言葉があるのですがそれと、コピー機のコピー(何となく記憶における複製というような意味で)を掛け合わせたようなイメージで付けてみました。 深く読み込んでいただきありがとうございます。
0正しく「そうなのです。」と叫びたくなるコメントありがとうございます。 個人的に色々ありまして、吹っ切れまして結果、ある程度充実しているのですが言葉を置いていくとそこから意味が出てくるようなことをこの度初めて味わいました。 案外と気持ちがいいものですね。
2「どうぞ触れ合いましょう」とお伝えするにはあまりに美しくない私ですので精進します。 きっと大丈夫です。
0