別枠表示
小松奈々
神さまがその微妙な手腕をもってして配剤したのが天には星、地には小松菜奈のほくろである 泣ぐで 一九九一年 沸騰する羊水から 躍り出る一人の天才 天使のような歯ぐきがしこたま並び ほしいままの馬力が 左目から右目に流れて 父母をいすくめる 真理は僕だけにあれ! その日からそればかりを祈っている 天才は理解できない ただ頷くだけだ 考えるのがよくないのだ 僕は上質な良心から 世界中の花を開いてやった 世界中の本を閉じてやった 瞼を閉じ 夜を開いた ただ眠りという奴を白けさせてやるために そのために風呂に入る シャンプーは眼に染みる 小松菜奈が好きだ そのほくろを無理矢理に整列させ まるで星の順序のように組み替え その運命という透視図の向こう側でしか 僕は好きになることができない ここに愛の素敵な理非がみてとれる 僕も明日で三十路 天才は理解できない ただ頷くだけだ
小松奈々 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1130.3
お気に入り数: 0
投票数 : 1
ポイント数 : 2
作成日時 2021-09-08
コメント日時 2021-09-09
項目 | 全期間(2024/12/04現在) | 投稿後10日間 |
---|---|---|
叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 1 | 1 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 1 | 1 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 2 | 2 |
平均値 | 中央値 | |
---|---|---|
叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 1 | 1 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 1 | 1 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合 | 2 | 2 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
これを私が書こうとしたら絶対に詰まらなく重くなるところを、星とほくろを対置させたことで軽妙に楽しく、しかし切実になるのだから。 すごく好きです。
0こんばんは こちらにもコメントありがとうございます。 軽妙にできてよかったです。
0こんばんは。 コメントありがとうございます。 好きと言っていただけて幸いです。
0