昼と蟻と食人者 - B-REVIEW
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PICK UP - REVIEW

ことば

ことばという幻想

純粋な疑問が織りなす美しさ。答えを探す途中に見た景色。

花骸

大人用おむつの中で

すごい

これ好きです 世界はどう終わっていくのだろうという現代の不安感を感じます。



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昼と蟻と食人者    

 わたしは、人を食べられるはずだった。   蟻を潰した跡の指から、花の匂いがする。 いのちって、なに。 だいじですか、あたたかいものですか、 たとえば世界中の天才たちが、 悲しんで苦しんで朝も夜も考え抜いて ある日突然見ちゃう、怖くて優しい答えを しりたくない、しらなくていい、 今はまだ、ここで忙しいって言っていたい。 葬式はなかった。 あなたを、花で埋めたいと思った。 わたしの殺人が始まった。 わたしは食人が好きで、いつかちゃんと、 ばかみたいに花の咲いた地獄をみる。 ごめん、って舌がまわった わからないこと、思い出せないこと、 あなたのことが、少しずつ、 どうでもいいって笑って生きられること。 憶えているのは、わたしの殺人の前。 もう結構な前。 わたしはいのちが大切で、大好きで、 同じくらい、あなたに生きていてほしかった。 腹が空く。水を飲む。蟻をみつける。


昼と蟻と食人者 ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 1
P V 数 : 888.0
お気に入り数: 0
投票数   : 0
ポイント数 : 3

作成日時 2021-09-08
コメント日時 2021-09-08
#現代詩
項目全期間(2025/04/11現在)投稿後10日間
叙情性11
前衛性00
可読性11
エンタメ00
技巧11
音韻00
構成00
総合ポイント33
 平均値  中央値 
叙情性11
前衛性00
可読性11
 エンタメ00
技巧11
音韻00
構成00
総合33
閲覧指数:888.0
2025/04/11 15時22分48秒現在
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    作品に書かれた推薦文

昼と蟻と食人者 コメントセクション

コメント数(1)
髙橋役目
髙橋役目
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(2021-09-08)

こんばんは 生死の前で忙しいと言いたい気持ちはなんとなくわかります。

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