祝福ら降る光陰のセグメント。堅固にして柔軟な結構に紫色の纏う。空間内に浮遊する。陽光の反射して万華鏡の中心に立つ。
三角州のなかで濁流に怯えている。飛沫の跳して泥色の時間が迫。迫! 間際に震えの止まる。何もない。選択肢のない幸福が瞬間。
持て余している。持ちきれないほどにこぼれ落ち。呟けど声の玉となりて落つ。鋼の床に白い球の無数に転がりて、その擦れる音、ぶつかる音に耳を澄ませる。
言葉を持て余している。沈黙が最も雄弁である。詩は愛する者たちの沈黙に対する無力なパロディに過ぎない。沈黙が最も雄弁である。しかし、溢れてくるこれはなんだこれは!
何も書けないでいる。静かに部屋に座っている。何も持っていない。何も待っていない。明日になればきっと。さえも持っていない人。
梅が枝の飛んできて脳に突き刺さる。愛ゆえに血の流れ。死んだ者は何も言わない。黙々と喪して凪。カラスも飛ばない夕暮れ。電柱の下で雀が。雀が!
ああ
作品データ
コメント数 : 1
P V 数 : 886.7
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作成日時 2021-08-15
コメント日時 2021-09-01
#現代詩
#縦書き
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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2024/11/21 20時00分39秒現在
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言葉を持て余している。沈黙が最も雄弁である。詩は愛する者たちの沈黙に対する無力なパロディに過ぎない。沈黙が最も雄弁である。しかし、溢れてくるこれはなんだこれは! 沈黙していられたら、それは確かに言うべき事が無いか、言う必要を感じていないか、など、色々と考えさせられました。本当に話す事などあるのかと聞かれたら少し考えてしまう自分もおります。
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