肋骨 - B-REVIEW
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PICK UP - REVIEW

ことば

ことばという幻想

純粋な疑問が織りなす美しさ。答えを探す途中に見た景色。

花骸

大人用おむつの中で

すごい

これ好きです 世界はどう終わっていくのだろうという現代の不安感を感じます。



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肋骨    

人間のことが大嫌いな人たちがいて、 彼らの作ったボタンを押すと人間が全滅するっていう、 そういう時代が帰ってきたらいいなって思ってしまう。 石に悲しむ能力はない。 木にも。 背中を預けるウォールペーパーにも。 カーテンのことが大嫌いな人たちがいて、 彼らの政治が大口を開けた鍋の憎たらしい誘惑に見えてしまう。 まだ寒い教室の中でペットボトルが落ちる音を聞く、少年時代はつらかった。 私の大切な友達にまた会いたいと思う。 輪郭というものを知るまでは、 渦は大切な友の一人だった。 渦は眠りの前のダイナミクスで、 輪郭は本の形をした花のことだ。 声のような汽笛が鳴る教室の中で 窓が誰かの胸をくりぬいた青空のように見えてくる。 その中に多くの頭痛が隠されていて、 誰かのために初めて祈った日のことを思い出している。 * 眠りにつけばすべてを失うという国があって、 ポケットに手を入れたまま、ほんのひととき目を閉じた。 今はもう海のように広い草原だけがのこされているその国の 国境から数億キロメートルも南にある特別な陽光の中でだけ 死者を弔うことが許されている



肋骨 ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 1
P V 数 : 919.5
お気に入り数: 1
投票数   : 0
ポイント数 : 0

作成日時 2021-08-03
コメント日時 2021-08-03
#現代詩 #縦書き
項目全期間(2025/04/11現在)投稿後10日間
叙情性00
前衛性00
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可読性00
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閲覧指数:919.5
2025/04/11 14時10分53秒現在
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    作品に書かれた推薦文

肋骨 コメントセクション

コメント数(1)
仄秋チズ
仄秋チズ
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(2021-08-03)

素敵な世界観ですね。どこか過去にノスタルジックなキャンパスを持っていて、そこに想像上の世界やメタファーで俗世の厭世観を描いている、という印象を受けました。詩を最近勉強し始めて、難しさを痛感しているので、いすき様の感性も参考にさせていただきます。

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投稿作品数: 2