別枠表示
はなれたさくらの幻
この幾とせは井戸の中 僕は途方に暮れていた こうべを垂れてじっとして 身動きすらも取れないで 涙すらも忘れてた ちっちゃい頃には手を取って 一緒にブランコ砂遊び さくらは咲いているだろか? 娘の幻追いかけた 夏場のひまわり太陽も そして綺麗な虹さえも 曇った眼(まなこ)にゃ届かない 止まった時計を眺めては 逆に回してただそこで ちっちゃい頃には追いかけて パパパパ言って肩車 さくらは咲いているだろか? 娘の幻追いかけた 時に運命(さだめ)は残酷すぎて 閉じた蕾は硬すぎて でもね海には夕凪が 虹の向こうにゃ輝きが 冬枯れ大地に凍えては 僕は心を閉ざしてた こころのドアを閉ざしてた 厳しい冬を越したなら 心に春はやってくる そしてここには見えたんだ 大地にしっかり根を張って 閉じた扉が開くこと いつか蕾が開くこと 涙が溢れるその時に いつかきっと…いつかきっと… 覚えているよう…覚えているよ… 生まれて抱いたはじめての あの泣き声その温もりを 命の奇跡を感じたあの日 帰りたい帰れないでも… いつか動き出す止まった時計は 会えるその日を待ちつづけ そこにさくらは咲くんだろう 綺麗に咲いた君の横 二人で笑うその日まで
はなれたさくらの幻 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1625.0
お気に入り数: 1
投票数 : 1
ポイント数 : 0
作成日時 2021-07-29
コメント日時 2021-08-01
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
---|---|---|
叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 0 | 0 |
平均値 | 中央値 | |
---|---|---|
叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合 | 0 | 0 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
かけがえのない者への想いが、胸に響きました... さくらが咲くといいな...
1コメントありがとうございます!3年前に離婚し、会えない娘への想いを実体験を元に詩にしたためました。 私の拙い詩を評価してくださり感謝してます!
1セインさん、ご返事ありがとうございます! そうでしたか.... 大切なお嬢様になかなか会えないのは、大変寂しいですね。 セインさんも、お嬢様も、それぞれの地で元気で暮らしていれば、必ずお会いできる日が来ると私は思います! またたとえ離れていても、セインさんの愛が、お嬢様を幸せにしていくのも間違いありません! これからも素敵な詩を綴っていってくださいね。
1変な例えかもしれませんが、都都逸のような。 たたみかけてくるけれど、心地の良いリズムで。 すっと言葉が入って情景がくるくる思い浮かびました。 この言葉の音数、すごく読みやすくて、読後感が良いです。 ありがとうございました。
1つなしさん、コメントありがとうございます!この詩は実は歌にするために作詞したものなんです。だから曲に乗りやすいように言葉の音数をあらかじめ考えて書いたんです。だから読みやすいのかもしれません。良い評価してくださり、ありがとうございました!
075調的なリズムが核となり読みやすいと思いました。最初の連でふと井伏鱒二の「山椒魚」を思い出したのですが、違っていたみたいです。
1エイクピアさん、コメントありがとうございます!確かに75調的な感じになっていますね。私の平安の歌詠みの先祖の影響でしょうか?私も短歌を好みますので自然とそうなっているのかもしれませんね。
0