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諦念
眼に雨滲む、丑三つ時。 ああ、月が光輝いて見える。 羨望の眼差し、午の刻。 いつからだろう、日を直視できるようになったのは。 天気予報によると、今夜は月が見えないらしい。 だけど、天気予報は数年間ずっと外れてる。 いつからか、当たるなんて期待もしなくなった。 もしかして、僕が見てる天気は皆と違うのか? 僕が雨に打たれている時、皆は芝に寝ているのか? いや、そんなことを考えるのはやめよう。 もう決めたじゃないか。 どれだけ願っても、信じても。 どれだけ怒っても、泣いても。 この世界は変わらないと分かってしまったから。 この世界の全てを知ってしまったから。 こんな世界とは、さよならしよう。 次の世界にも、諦念を抱きながら。
諦念 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 772.7
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2021-07-09
コメント日時 2021-07-16
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
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エンタメ | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
>こんな世界とは、さよならしよう。 >次の世界にも、諦念を抱きながら。 この部分を引っ越しの暗喩である、と読み取りました。引っ越しであってほしいという希望的観測も混ざっておりますが。 ところで、「僕」は孤立しているような印象があります。「皆」に聞きに行けばいい話だろうに、それを聞きに行かず、 >この世界の全てを知ってしまったから。 と思ってしまっているあたり、心理的に危険な状態にありそうだな、と。これでは諦念を抱いてしまうのも不思議ではありませんね。中途半端に他人を出すよりか、主人公の心情にフォーカスしまくったほうがいいのかもしれません。第三連までは良かったので……ただ、今のところあなたの作品はこれひとつしか見当たらないようなので、作風どうこう言うつもりはありません。
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