江戸の風
風~が吹く 風~が吹く
太 太 太 太鼓 太古の谷を渡って来た
し し し し し 白~い風が
プラネタリウムを ぐるぐるぐるりと
かけ廻り
満天輝く 星空を
ビュイーン グイーンとかけ抜けて
新宿駅東口から 靖国通りを通り抜け
途中をチョイと左に曲がって ゴールデン街
挨拶がわりに 女装大好き兄ちゃんの
赤いスカート ペロリン フワリとめくり
(Oh H !!)
バタバタバタバタッと
おいらの寝床の段ボールを 空に巻き上げ
お~い どこ行きやがるんでい
白い風
風が 風が 風~が吹く
風が吹く 風が吹く 風~が吹いていやがる
ウ ウ ウ 石斑魚鶯
鴬谷を渡って来た
あっ あっ あっ あっ あっ 蒼~い風が
上野のお山を するするするりと
かけのぼり
韋駄天走りに アメヤ横丁 人波 野次馬 かきわけかきわけ
脇目もふらずに 突っ走り
春日通りを左に曲がって
おい ちょいとまちねえ
春日通りてえのは何処でい
ほれ そこの広い道だよ
なるほど そこの広い道を
左に曲がるってことか
おっと こうしちゃあ いられねえ
べらぼうめ こうなりゃ雷門まで 一足飛びよ
右が風神 左が雷神
挨拶そこそこ 電気ブランで火がついて
テキ屋兄ちゃんのかつら ぶほっと吹っ飛ばし
人力に ゆらりゆられる 島田姿の姉さんの
粋な着物の すそめくれ
赤い蹴出しが眼に沁みる
ロック ロック 六区はどこだ
煮込み通りでホッピー片手に 芸磨く
浅草芸人 ぶるるん ベルリンと
吹きあげ 巻き上げ
えーい こうなったら 大川下りと しゃれ込むか
風が吹く 風が吹く 蒼~い風が
川浪立たせ 白波あおって
白魚飛び交う
江戸前の 広がる波間に
どうでい
風が 風が 蒼~い風が
白~い風が
吹きまくる!!!
作品データ
コメント数 : 7
P V 数 : 1166.9
お気に入り数: 0
投票数 : 1
ポイント数 : 0
作成日時 2021-07-01
コメント日時 2021-07-01
#現代詩
#縦書き
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 0 | 0 |
| 平均値 | 中央値 |
叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
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音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
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閲覧指数:1166.9
2024/11/21 19時38分28秒現在
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>(Oh H !!) とりあえずここで笑いました。作品の良しあしどうこうの前に、こういうぶっとんでる、乗っている感じって見てて楽しいですね。
1MMMさま コメントありがとうございます。 私には、「ひ」の発音が、全部「し」になってしまうという、友人(もう亡くなりましたが、江戸っ子で詩人、鶴屋南北の研究者、国語の先生でした)が、居りました。彼と話していると、私まで「ひ」と「し」がおかしくなり、べらんめい調になってしまったものです。下町の飲み屋で、朝までホッピーを飲み明かしたのを思い出します。
0ああ面白いですね。気持ちいいです。風がただひたすら江戸を吹いていき様々な体験、経験をする。だがしかしそのアイデアだけでは物足りないように感じました。途中で変調が欲しい。変化ですね。そうすればもっと良くなったかと。途中でヨレタ感があったのもそのせいかと。
1小林素顔さま コメントいただきありがとうございます。 お気に召していただいたようで幸甚です。 mmm様のコメントの返信にも書きましたが、江戸っ子の私の友人は「ひ」と「し」の区別がつかず「広い道」を「白い道」と発音したり「錦鯉、何匹飼っているんだい?」「にしき(二匹)だよ」とまあこんな風でそれこそ落語をやっているような友人でした。 この「江戸の風」は私が風呂に入っているとき、窓から一陣の風が流れ込み、思わず「おっ!風が吹いていやがる」と口をついて出た言葉がきっかけでした。亡き友の思い出に浸りながら、一気に書き上げた拙作です。
0stereotype208 さま コメントありがとうございます。 ご指摘ありがとうございます。 全体をイ長調で突っ走りましたが、確かに途中、嬰へ短調の響きがあっても良かったかもしれませんね。 吟味の余地ありです。
0浪花節を思い出しました。
1田中宏輔さま コメントありがとうございます。 浪花節を思い出されたとのこと、意外な反応に、一瞬戸惑いました。 一度、浪花節調で拙作を唸ってみます。
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