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波が来る前に
あたしが求める愛は ミサイルが飛んできて 一瞬で終わるものなんかではない 爆撃機によって 四六時中打ちのめされて果てた椰子の木から 甘い汁が少しずつ垂れ落ちてゆくような タルコフスキーが呆れかえるぐらい 美しい場所が汚染されて 秘め隠された立入禁止区域であるような 白兵戦の残骸に混じって フラミンゴが泣いている間に 言葉を望まないおまえは あたしの頭上を掠りながら飛んでゆく カシアスクレイが捧げた ムスリムのリズムになって タフネスに腰を打ち続ける 立ち上がる水柱に おまえは萎えるようにうつむく 気付かないふりをするあたしは ちんことまんこを触りながら 世界が終わるんだ、なんてさ リアルに思う 砂浜が波に覆われる最期にあって あたしたちが愛そのものだったねと 言葉にすることを おまえがためらうなら あたしは 沈黙する神様に レモネードを捧げる猶予もなく さようならと 言ってしまうかな
波が来る前に ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 905.1
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2017-09-29
コメント日時 2017-09-29
項目 | 全期間(2024/12/04現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
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エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
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構成 | 0 | 0 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
おはようございます。 果実さんの新作。 愛って何だろう? 愛って、はたして表現できうるものなんだろうか? 最期の最期に愛を納得できる形で大切な人に対して表現出来るだろうか? そのような愛の形の追及が、この詩の主題だと感じました。 鋭い表現の中に時として現れる、 ちんことまんこを触りながら 世界が終わるんだ、なんてさ というユニークな表現、 あるいは、 沈黙する神様に レモネードを捧げる猶予もなく という、とてもかっこいい表現がさらっと自然に挿入されていて、 詩全体をより豊かにする大切な表現として大成功していますね。 果実さんは詩以外にも、写真活動、詩の朗読活動も大切にされていて、 この詩からも、優れた映像を見ているような、そして優れた音を聴いているような、 そんな感覚になります。
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