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傘の中で飼育する
まなじりに出来る湖が 夜ごとに灼けては 立ち昇る 人の姿のようなもの 呼吸を繋留させたくて 握っていたてのひら (欲しい港は どこにあったのか) 目眩が誘い 錨が降ろされたことを伝える あなたの港 雨の予感を伝える港
傘の中で飼育する ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 2091.8
お気に入り数: 1
投票数 : 3
ポイント数 : 13
作成日時 2021-05-18
コメント日時 2021-06-17
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
---|---|---|
叙情性 | 5 | 4 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 1 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 5 | 4 |
音韻 | 1 | 0 |
構成 | 1 | 0 |
総合ポイント | 13 | 8 |
平均値 | 中央値 | |
---|---|---|
叙情性 | 1.7 | 2 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0.3 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 1.7 | 2 |
音韻 | 0.3 | 0 |
構成 | 0.3 | 0 |
総合 | 4.3 | 4 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
非常に抒情的だと思います。すきです。タイトルに惹かれたものがあったことをきっかけに読ませていただきました。 私は分析的な感想がへたなのでどうしても感覚的なことしか言えないのですが、一行、あるいは二行ごとに、他の抒情詩の中で感じるルミナスラインのような力を感じるというか…もしくはあるべき言葉がそこにある感じがします。 全体的にうまく説明できないですが…たぶん「すごくいい詩なんだけど、書き手の方がすごく上手いせいで魔法が解読できない」みたいな感じがして、いつもにも増してうまく言えないけど、すごくいいです。 読み終わった後にタイトルをまた読んでも、「上手いなあ」と感じました。私はてのひらの上にいて、軽く握られているのかもしれません。
1この作品はなぜによいのだろうかと考えて読んだときに、やはり音がよいなあとなりました。 単に読みやすい音ではなくて、つぶやくような音、よくよく聞いて(読んで)みないときこなくなるような。読んでよかったです。
1読んでくださってありがとうございます。言葉の配置が上手くいった作品だと思っています。“湖”というのは雨だったり涙だったり、詩を作るときの精神状態だったりをイメージしました。 >私はてのひらの上にいて、軽く握られているのかもしれません このコメントが詩の補足みたいに響きました。
1傘の中での秘密のやりとりみたいに、耳を澄ませないと聞こえないものを目指しました。
0一行ごと好き。という言葉、励みになります。つかめないにしても、なるべくしてそうなったという軌跡を見出だせる作品になるように、これからも精進していきます。
0雨というのは、その時々の状況によって良いものにも悪いものにも受け止められるものなんじゃないかと思います。不意にやってくるもの≒雨に対して、どれだけ心は開けるか≒傘、その開かれる契機(≒港)はあなたの中にあると思いますか?という問題提起も込めています。読んでくれてありがとうございました。
0傘の中で飼育する、というタイトルからもう惹かれました。 雨が降っているのでしょうか。抽象画の様な美しい詩だと思いました。 (欲しい港は どこにあったのか)という下りが語り手が雨の中?をうろうろと何か考えながら歩いている様に感じ、私もまた色々な創造を膨らませました。 良い詩をありがとうございました。
0タイトルは作品が出来てからつけました。絵を描く方から絵に例えられるのはうれしいことです。ありがとうございます。
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