別枠表示
玉抜かれてcorpse
猿猴でろりと玉抜く手の毛 玉出るぞ出る玉が出る出ろり 理路死に死に玉抜けたcorpse 静かにそこにあって空は青し 池の水濁りて清し 清く貧しきあばら家の親父 減る鳴る腹腹腹撫でる手の毛 時限爆弾腹時計 胃の腑縮縮縮して鳴動 鼠も出ないからっけつ けつの玉も抜かれてでろり 猿猴尻の毛まで抜くぞ無体な 無体な猿猴に玉抜かれた体 からだ空だだから殻だ 刻々死ねず生生 清々として水の青 緑青青緑藻やら苔 むす石の下に蟲 蟲食らうて太る魚 魚魚魚食らうては親父 玉太らせては猿猴に抜かれ また死に死にてcorpse
玉抜かれてcorpse ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1835.2
お気に入り数: 1
投票数 : 0
ポイント数 : 2
作成日時 2021-04-14
コメント日時 2021-05-14
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
---|---|---|
叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 1 | 1 |
音韻 | 1 | 1 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 2 | 2 |
平均値 | 中央値 | |
---|---|---|
叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 1 | 1 |
音韻 | 1 | 1 |
構成 | 0 | 0 |
総合 | 2 | 2 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
駄洒落感が垣間読めるわけなんですが、可読性の許容範囲を超えていて今イチじゃないかなあと思いました。なんとなくなんですが、これ、飽食問題とか、自然の摂理についてのメッセージが込められているのかなあって気がしましたが、ちょっと変化球過ぎな作品じゃないかなあ、なんて思いましたよ。次回作期待。
1コメントありがとうございます。いやあ、気持ちとしてはこういうのばっかり書いていたいわけですが、ちょっとやりすぎですかね。音韻とイメージと意味をかなりうまく重ねられたつもりの作品だったのですが……可読性ですか。精進します。
0コメントありがとうございます。 自分としては本作のメインテーマは「(心身二元論的な)身体」であって、「猿猴」のモチーフで筋立てたのは可読性への配慮と言葉遊びの結果なのですが、読み手の方がそのモチーフの方に引っぱられてしまうということであればむしろ些末な配慮は捨てて本題だけを並べても良かったかもしれないです。
0個人的にはこの筆致は大好きです。伝わる可能性を全く意図しない言葉は空虚だとは思いますが、その投げやりさはこの作品からは感じられない。 でろり-出ろり-理路 とか、 手の毛 とか、 むす-蟲 とか、 飛躍のリズムが野性的で、読んでいて楽しかったです。 苔/むすのガクンとしたリズムからもう一段階速度が上がって、最後はきれいに走り抜ける。 もし作者さんが目の前におられたら、想定されていた読みと、自分が脳内で読んだ読みを照らし合わせてみたいなあなんて思いました。「魚」とか。 猿猴がen-corpseとかだったら面白いです。そんな英語ないか。なくてもいいですよね。面白いなら。 ただ、文体にこだわっているからこそ、背後の物語/意味に妥協があってはつまらないと思います。 今作においては、ある程度まとまってはいるけれども、まだもっと深みが出せる余地があったんではないかとも思いました。
1コメントありがとうございます。文体に言及していただけたのは素直に嬉しいです。 もちろん物語自体は作品としての必然性に基づいて構築しているわけですが、個人的な考えとしては背後の物語はほとんど重視していなくて「詩なんだから音とイメージと思想の響きと重なりだろう」なんて思っていました。ただ、今回他の方のコメントなども読んで、意外と皆さん詩にも物語的な面白さを求めておられるなあと感じ、ビーレビに投稿するものに関してはもう少しちょこちょこやってみようと思いました。
0人生舐めてるとすぐこうなるぞという警告だと受け止めています。あと韻を踏んでいる感じがして読みやすかったです。
1私は詩を有意味的に読むのが嫌いなので、こういう作品に出会うと冷蔵庫を前にしたような身体になります。有難く、作者の意図から飛び降りてしまうかもしれませんが、そういう訳で。
1コメントありがとうございます。 人生なめてるとこうなるんですかね。いやあ、まいっちゃいますね(笑)
0コメントありがとうございます。 ありがたい感想です。どうぞご自由にお読みください。発表した以上、作品は読者のものであり、作者は哀れな敗残者に過ぎないので。
0とても楽しめました。 「池の水濁りて清し」とか「胃の腑縮縮縮して鳴動/鼠も出ないからっけつ」とか細かく挟んでくるところにも機知を感じます。「また死に死にてcorpse」て似たようなタイトルの映画あったよなあ、とか。
1コメントありがとうございます。 細かいところまで見ていただいて嬉しいです。この作品ではけっこう細々としたことを色々やっていたのに全体のイメージで読まれがちだなあと思っていたので。
1