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交換
引きちぎる 収束する犬歯は かたくつめたい まばたきするたびに 捨てられてゆく自我に 触れることもなく まき散らされる足跡の 真はどこにもない 鼓動する喉 ものであることを 拒否する影 並べられた砂のあと 赤茶けた土を握る 息をしている 白く研がれた鎌 こぼれることもなく 狭間をすべる 切り落とされた髪を マッチで燃やす ちりちりと膨れ すりつぶした指先が 黒く濁る ふりかえる 私がいる ふりかえる 私がいる 私 私 私 掌は重ならない ただ生きているのだから そこに咎はなく 罪だけがある 整えられたテーブルの上 ただそこにあるだけの 時が並べられ 私たちは手を合わせ そっと口にはこぶ 死んでゆくために
交換 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1048.6
お気に入り数: 1
投票数 : 1
ポイント数 : 6
作成日時 2021-03-20
コメント日時 2021-03-30
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
---|---|---|
叙情性 | 2 | 1 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 2 | 1 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 1 | 1 |
構成 | 1 | 0 |
総合ポイント | 6 | 3 |
平均値 | 中央値 | |
---|---|---|
叙情性 | 0.7 | 1 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0.7 | 1 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0.3 | 0 |
構成 | 0.3 | 0 |
総合 | 2 | 2 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
最後「死んでゆくために」とありますが今は生きていると言うことです。とても生き生きとしていて躍動感に」あふれる詩です。
1すいません。私には読解出来ないけれど、意味深な詩の様にも感じます。 律動感が有り、言葉の配列が心地良い詩と思います。読み解けなくても、読み手には優しい文。
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