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季節
夏に見た光 眩しいばかりで覚えられない いつも夜だった 蒸し暑い風が汗を乾かして 汗の匂いが ビル街の埃と入り交じる チンチン電車に乗って鈴カステラを食べ その間一言も発さなかった 子供時代の終わりの記憶がある 隣に立っていた人は 重たすぎる友情で疎遠になった それもやはり 一つの世界の終わりだったのだろう 今でも友達だと思っている 二の腕を晒しながらはしゃいだ 最後の夏休みの記憶 ようやく長い冬が終わり また春が目を覚まさなければいけない 今度はもう季節が巡ることも 一つとして同じ季節が来ないことも 不思議には思わない 新しい世界というには懐かしい 過ぎ去った時の子供達 老いて死んでいくものと足並みを揃えて 心を受け継いでいくもの 大丈夫 1人でも大丈夫だし 1人じゃないし
季節 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1136.6
お気に入り数: 0
投票数 : 1
ポイント数 : 1
作成日時 2021-03-11
コメント日時 2021-03-14
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 1 | 1 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 1 | 1 |
平均値 | 中央値 | |
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叙情性 | 1 | 1 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合 | 1 | 1 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
人の移り変わりの儚さと切なさと美しさがよく表れていると思います。こういうふうにして世代交代が行われていくんだなと思いました。
0夏に見た光とは晩夏光であろううかと思いました。いつも夜とはオーロラ的な白夜であろうかと思いました。子供時代の終わりの記憶とは興味深いと思いました。ボーダー付近は無四季だったのかもしれません。長い冬に触発されます。再びの春。心を受け受け継いでいくものはウルトラマンとか仮面ライダーでは無くて等身大の人間なのかもしれません。
0コメント有り難うございます。 思出話をしてみました。図らずも美しさまで感じていただき、嬉しいです。
0眩しい日差しではなく、夜のコンビニの眩しさや、一面の暗闇に開く花火の遠い明かりが何故か印象に残っているのです。人によってはアンパンマンやしまじろうにもなり得るのでしょうか。人の心を伝えるものは、やはり人ではないかな。直接的にそれを知っているのは幸福な経験ですね。
0コメント有り難うございます。適当に書いた所が一番印象に残るのはあるあるみたいです。最初からそのまま書ければいいのですが、ともあれ何か感じ取って頂けたようで良かったです。
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