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四季の城
小さなプリンセスは僕に言った 「この世界にはゾンビがたくさんいて怖いんだ」 僕はそこら辺の木の枝を拾って彼女に渡した 「このてっぽうでやっつけちゃえば怖くないよ」 僕たちはプリンセスのお城に向かった ポケットの中が鳴いた 僕は慣れた手付きでそれを取り出し、人差し指で撫でてやった 青い光が怪しく広がり、視界を奪った まぶしすぎる光に目を眩ませているうちに 小さなプリンセスは姿を眩ませた 僕は焦ってあたりを見回す いつのまにかお城の目の前まで来ていたらしい そのお城は目まぐるしい程に姿を変える あるときは色彩を咲かせ あるときは深緑を震わせ あるときは黄金を輝かせ あるときは白銀を纏わせ どのときも人々はその美しさに息を呑んだ 光のせいで色を失った僕の目は お城に潤され、満たされてゆく そして初めて "美しい" と、目から口からこぼれ落ちた プリンセスはすぐ後ろにいた 「さあ、プリンセス。僕を撃ってくれ」 プリンセスは真っ直ぐに僕を見据えて、引き金を引いた 青い光にひびが入って、消えた
四季の城 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1354.7
お気に入り数: 0
投票数 : 5
ポイント数 : 3
作成日時 2021-03-04
コメント日時 2021-03-06
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
---|---|---|
叙情性 | 1 | 1 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 1 | 1 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 1 | 1 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 3 | 3 |
平均値 | 中央値 | |
---|---|---|
叙情性 | 0.5 | 0.5 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0.5 | 0.5 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0.5 | 0.5 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合 | 1.5 | 1.5 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
- 風刺作品 『四季の城』 (みやび)
想像するに「僕」は携帯電話でしょうか?確かに大手メーカーは季節ごとに新作を出してるなと思いました。
0痛々しい文章だと思いました。プリンセスという言葉だけでもすでに痛々しいです。ないよも意味不明です
0コメントありがとうございます。 そうとも取れるかもしれません。「僕」はスマートフォンに釘付けになる現代人そのものです。釘付けになっている間に何か大切なものを見失っている気がするのです。
0コメントありがとうございます。 スモンビーという言葉を知っていれば分かるかもしれません。スマホとゾンビをくっつけた造語で、歩きスマホをする人のことを揶揄した呼び方だそうです。そして青い光はブルーライトです。 この現実的な問題を非現実的な世界観で描いてみたくてこうなりました。ただのファンタジーじゃないんですよ。
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