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忘れ去られそうな過去の中で
淡々と過去の情景が蘇るように綴られていく。 それはガジュマルやエンジュが繁茂する沖縄の光景。 その中にあるムイと方言で言う、森の中。 見てしまったのは >戦争からそのまま >ブリキの道具もそのまま >生まれる前の ずっと前のことなのに >そのまま >かん高い機械音に見上げた空に >超音速の飛行機雲が南へ伸びていました 戦争の記憶。 そして続く > 「那覇市小禄 聖マタイ幼稚園横の下水道工事現場 > で、打ち込まれたパイルが当たり不発弾が爆発。 > 作業員三人と女児一人が死亡し、三十四人が重軽 > 傷を負った。 > 旧日本軍が埋めた地雷であった。 > (一九七四年三月 琉球新報)」 戦後の記録。 誰もが持っている訳でもない貴重な記憶と記録を描写してくれたのは貴重であり、財産になりえるのではないでしょうか。 そういった意味でもあって推薦し、この詩を残したく思いました。
忘れ去られそうな過去の中で ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1101.2
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作成日時 2021-02-28
コメント日時 2021-02-28