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鳥の女
その女が 俺の耳たぶを噛む その感触は 歯のものではなく まるで嘴で この女はきっと 鳥なんだ と思う するといつの間にか俺は死んでいて 鳥の女は俺の体を啄んでいる 痛みはなく ただ魂の心地がする 透明な闇夜のような 鳥の女の目のなかで 俺は俺を見ていて 光を見ている 俺は俺の孤独の終わりを感じてる 俺の肉体も魂も すっかり鳥の女の腹の中 ああこれで俺も 空に還れる
鳥の女 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1274.0
お気に入り数: 0
投票数 : 3
ポイント数 : 1
作成日時 2021-02-25
コメント日時 2021-02-28
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 1 | 1 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 1 | 1 |
平均値 | 中央値 | |
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叙情性 | 1 | 1 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合 | 1 | 1 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
「男」が「鳥の女」に食われてしまうストーリーですがこれ「男」の方が「女」の方にお願いしたんじゃないかと思います。感想としては殺された「男」は幸せになれたかということです。「俺は俺の孤独の終わりを感じている」とあるので複雑な気分です。
0この詩は情事の最中の男の内面を描いているように思いました。 この女はきっと 鳥なんだ と思う という部分から、現実はそうではないと読み取ることができます。 男が女に全てを捧げる心理のようなものを表現されているように思いました。
0その女が 俺の耳たぶを噛む その感触は 歯のものではなく まるで嘴で この女はきっと 鳥なんだ と思う この二連が読み手に違和感なく入ってくるのが素晴らしいと思う。耳たぶに感じた感触が男のなかの願望を引き出しつつ女が鳥の女へと変換されていく。情事のなかで高まり孤独の終わりを迎えるのだけど、そのとき人は死に、また生き帰り、そんな繰り返しのなかのほんの一瞬の永遠が引き延ばされてここにある。
0鳥葬を思い浮かべました。 鳥に食われる事で、天にある死者の国にいけると考えるのは、場合によっては当たり前かもしれないですし。 死神のような女に食われることで、生まれ変わるのかもしれません。
0痛みのない死はもはや快楽かもしれない。空高く飛んでいく所を想像して爽快でした。
0皆さま、コメントありがとうございます!感謝!
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