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新生
ある日一つの影が、砂の中から起き上がる。 からからに乾いた命を持った 炎の人だ。 思うに彼は 砂の中ですでに燃えていたらしい。 彼が歩くと 熱い風が巻き起こる。 細々と残りし緑は枯れ オアシスの残り水も 白い蒸気と化した。 にもかかわらず 彼は歩き続ける 新たな土地を砂漠に変えるため? いや、そうでもしなければ 彼自身が焼け落ちてしまうからだった。 忌むべきものの新生。 遠く海岸線を見下ろす断崖に沿って歩きながら まだ燃えぬものを呪い 決して燃えぬものに祈った。
新生 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1013.8
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 1
作成日時 2021-02-24
コメント日時 2021-02-26
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 1 | 1 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 1 | 1 |
平均値 | 中央値 | |
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叙情性 | 1 | 1 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合 | 1 | 1 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
炎の人という発想が良いなと思いました。 この詩世界からすると水の人もいそうな気がするので 2人が出会っちまったらどうなるんや~って考えちゃったりしました。
0「炎の人」が祈った「決して燃えぬもの」が恐らくこの世で絶対的なものだと思います。私はそれを勝手に「神」と定義します。
0読んでいただきありがとうございます。 「炎の人」は断崖から身を投げないと「水(海)の人」と出会えないんです。。。
0読んでいただきありがとうございます。 たしかに「神」かもしれませんね。 希求して希求して、それでも届かない存在。
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