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時計仕掛けン己れン地
晴ろうしゃやごたった日ンごと 我は山ン中で お鹿ン罠ァ見に行ったンダ 四方竹ン藪ゥ越えた先ン 小楢ン根元に仕掛けテナ ――ハアこらばりしょい鹿のかかろうデ ちうてナ えっちらおっちら歩ぢっちょったンニナ 藪ゥ抜けて小楢ン木ィに着くと やれマアばりしょいお鹿牝 かかっちょってナ ――やあ晴ろうしゃや獲物の獲れたぞナ ちうてナ さて〆て血抜きしょうと思うたときヨ 急ぺえしな空の灰色ンなってナ 大風ン吹りゃァてナ こりゃたまらんとなって 小楢ンしがみついとったらナ いつの間にか目の前に 白や鹿ンおってナ 晴ろうしゃや鹿ンおってナ 我ン罠ァ踏み砕いて そのままお鹿牝と 山ン奥に消えていったンヨ したら急ぺえしな 晴ろうしゃやごたってナ ――イヤア不思議なことンあるもんじゃナア てナ ありゃあ山ん神じゃろうナ 雪ごた白や鹿じゃった
時計仕掛けン己れン地 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1002.5
お気に入り数: 1
投票数 : 0
ポイント数 : 5
作成日時 2021-02-08
コメント日時 2021-02-09
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
---|---|---|
叙情性 | 1 | 1 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 1 | 1 |
技巧 | 2 | 2 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 1 | 1 |
総合ポイント | 5 | 5 |
平均値 | 中央値 | |
---|---|---|
叙情性 | 0.5 | 0.5 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0.5 | 0.5 |
技巧 | 1 | 1 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0.5 | 0.5 |
総合 | 2.5 | 2.5 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
「山ん神」は「我」を殺さずに「山ン奥に消えていった」んですね。とても偉大な神様だと思います。あと、詩のなかの方言はどの地方のものでしょうか?とても気になります。
1コメントありがとうございます。方言はいわゆるヴァーチャル方言といいますか、実際には存在しないもので、そのあたりをタイトルで暗示しています。
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