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Dear, Future
緑道の木々の幹は錆びていく。 舗装された道にはだれの足跡もない。 うち捨てられた吸い殻もきっと 燃えつきてしまいたい鼓動の一つだ。 ゆるやかな坂道もいつかは名前をかえて 空回りする環状線になる。 さみしげな電波塔の数列もいつか終わる。 そこがきっと 世界の果てだ。 晩秋、鳥の囀りはにわか雨のようだった。 早贄にされてしまったのだろうか。 春に芽がふくらむころ わたしは またこの猫の背をなぜるだろう。 雲になりきれない煙のなか 住宅街は熟れた果実のように赤らむ。 Happy birthday, Dear Future. 遠回りする日々が暮れていく。
Dear, Future ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1171.4
お気に入り数: 1
投票数 : 2
ポイント数 : 2
作成日時 2021-02-08
コメント日時 2021-02-09
項目 | 全期間(2024/11/22現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 1 | 1 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 1 | 1 |
総合ポイント | 2 | 2 |
平均値 | 中央値 | |
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叙情性 | 1 | 1 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 1 | 1 |
総合 | 2 | 2 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
今のままではろくな「世界の果て」にならないという警告として詩を読んでいます。日本に訳すと題名は「親愛な未来」だと思いますがこれは現状を強烈に皮肉っていると思います。未来を創るのは難しいですが、壊すのは簡単なので。事実を突き付けられた感じがします。
0もうすこし未来への破壊のイメージがあれば作品に広がりがあったかなぁと反省する次第です。コメントありがとうございます。
0「ヨコハマ買い出し紀行」という漫画の風景を思い出させました。 その漫画ではゆっくりとした時間の中で、海面が上昇し穏やかに衰退していく横浜の街を何気ない日常が過ぎていく漫画でした。 また現代の衰退した田舎の情景も思い起こさせます。 Dear Future 皮肉なのかもしれませんが、それなら少し弱いですね。 そこに住んでいる人々にとっては特に気にもならない事のようにも思えました。
0皮肉のつもりは全くなかったんですけども、もう少し強めの方が広がりが出たかなぁと思う次第です。 ヨコハマ買い出しのやつは読んだことがないので手に取ってみたいです。 コメントありがとうございます。
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