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語られない言語
語られない言語できみは僕たちの別れについて話す きみの目が伏せられた それは朝顔が萎むように美しくかなしい 儚い非生産的な色気 また明日にひらく朝顔ではないので僕たちは永遠に取り込まれなくてはならない つながることのできない混沌の中へと帰るとき いつも一瞬息を止める 中には空気がたくさんあるのに僕はそれでもいきをとめる つながることのできる宇宙の中へ入るとき 僕は深呼吸をする そこには空気がすくないから いつか、きみとつながることで宇宙の中にいる許可がもらえるのだと言ったら きみはわらった もう一度同じことを言ったとして きみはもう笑うことも泣くこともなく ただ硝子のようにすべらかに僕とのつながりを阻むのだと思ったとき、僕はたったひとり、ひとりきりなのだとわかった
語られない言語 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 903.3
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2017-09-07
コメント日時 2017-09-21
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
花緒さま 初めまして。感想をありがとうございます。詩は初めて書いたので正直どきどきしましたが 楽しく読んで頂けてとてもうれしかったです。丁寧なご感想ありがとうございました。
0こんにちは。硝子さん。 2連目から、6連目まで、ユニークな比喩を混ぜて、 良くかけていると思いました。 最終連は、唐突に終焉してしまうのと、 当たり前の記述なので、もう少し、自分の言葉で、 工夫してほしかったかな、と思いました。 才能の片鱗が見えますので、書き続けていけば、上手な詩が書けるようになると思います。 さて、 ここからは、私見ですが、 詩の基本の話をいたします。 1連目の「語られない言語できみは僕たちの別れについて話す」 というところです。 これは、多分、詩をこのように書くという、説明で、 書き手が、一番言いたいことだろうと推測されます。 詩というものは、 1.書き手が一番言いたいことは、原則、書かないほうがいいのです。 書かないことで、 読み手に、任すのです。そうすることで、詩は読み手を通して、深みが出るのです。 詩自体も、多様性のある深い詩になるのです。 2.それから、詩というものは、原則、説明しては駄目なのです。 詩は、論文や散文ではないのです。 いきなり、一連目で、何を言わんとしているか、の読み方の指定をされたら、 二連目以降、苦労して書いた詩は、蛇足になってしまいます。 1連目の詳細が、2連目以降、という図式になってしまい、 詩を味わう以前の問題になってしまいます。 極論すれば、1連目を 削除しなければ、詩ではない、といえるかもしれません。 つまり、1連目を削除すれば、詩になるのです。 かなりキツイことを言いましたが、どうかご容赦ください。 どうか、上手に受け取ってください。 まだ、詩を書き始めて、浅い方だと、推察されます。 誰もが通る道です。僕も最初そうでしたから、いろいろ教わりながら、成長するのです。 4連目から6連目まで、とてもユニークな書き方で、才能の片鱗が伺えました。 たくさん書いて、がんばれば、成果は何れ、付いてくると思いました。 ご健闘を祈ります。
0前田ふむふむさま コメントありがとうございます。おっしゃっていること、とてもよくわかります。私の話になりますが、小説を書いてきた人間なので最初に状況説明がないとダメみたいなそういう頭のまんま書いてしまいました。要はピントの合わせ方の話なのかなと勝手に解釈しました。私のだと自分の主張にピントが合いすぎているというか。ちがってたらすみません。褒めて頂けた部分を伸ばしつつ、詩の文法に慣れていこうと思います。コメントありがとうございました。
0花緒さま 詩は初めてなんです...!なので色々と至らない点が多くて...これからたくさん書いていくつもりなのでまた機会がありましたら宜しくお願いします。
0はじめまして、硝子さん。思ったことを少し書かせていただきますね。 呼吸すること、に重心をおいてそれを取り巻く環境や大気、 そしてそれを共有するきみ、という存在を描いていますね。 永遠を感じさせる宇宙と一瞬(息を止めるという行為に生じる永遠のような一瞬)を 対比させて今この瞬間を共有する僕たちを朝顔や硝子に喩えて儚いのだ、と。 他の方たちが仰るように直接的に言いすぎなところがあるかな、ということの他に感じたのは、 改行して連を分けているのに同じ内容を続けて語っているとそれも説明的に感じてしまいます。 一行目の 「語られない言語で」 ここをもっと煮詰めて他のだれも 考えつかないような表現に昇華できたら もっと素敵な詩になるのではないかなと思いました。
0はじめて、ですか・・・と驚きつつ。 語られない言語、と、語り得ない言葉、は、似ているようで異なる。語り得ない言葉で、どうしても言いたいことを言いたいのに、伝えられない・・・という情況ではなく、むしろ、非言語、異言語、私が「わかる」言語ではない言語で、君は「別れ」を話す。そのことへの違和感が、原点にあるのだろうと思いました。着眼点が、とても面白い。 〈また明日にひらく朝顔ではないので僕たちは永遠に取り込まれなくてはならない〉この、説明調というのか、理屈っぽいような一行、流れの中ではもたもたした感じになってしまうので、流れを整えるなら、僕たちは永遠に取り込まれてしまう・・・というような感じになるのかもしれませんが・・・この、四角張った言い方、というのか、かしこまったような、ねばならない、という切実さが、アクセントとして機能しているようにも思います。 そのあと、つながる、というWordが四回出てきます。それだけ、切実な問題なのだろう、ということを感じつつ、意図的に言い重ねているのか、偶然、同じ言葉が出て来てしまったのか、そこを考えていくとよいのではないか、と思いました。リフレイン的に、他の言葉を言い換えながら、「つながる」ことへの切なる欲求と、それを阻む透明な壁の切なさを出していく、という方法もあるでしょうし・・・別の言い方で(バリエーションのように)作中の二人、にとって、つながる、ということの意味を探っていく、という方法もあるでしょうし・・・ ハンドルネームと、作品中のキーワードが一緒。これも面白かったです。
0硝子さん こんばんわ 僕も同じ気持ちになることが多せいか、とても共感できる詩でした。 >いつも一瞬息を止める 分かります。息をする余裕がなくなる感じでしょうか。 頭はフル回転で空回りしたりしてます。 >僕は深呼吸をする 分かります。今度は吐きすぎてため息をしたのかと思うくらいのやつ。 >もう一度同じことを言ったとして >きみはもう笑うことも泣くこともなく 一番つながっていたかった部分ですかね。大切にしていた気持ちと悲しい気持ちが伝わります。 細かい意見を書くと、 >そこには空気がすくないから 「から」という理由なのか?と思いました。僕は「けど」と書きそうです。 >ただ硝子のようにすべらかに僕とのつながりを阻むのだと思ったとき 的を射た表現だと思います。ただ、「ただ」という言葉が読みにくくした気もします← 全体として、読みやすい詩だと思います。 僕は、詩の中に3回出てくる長めの一文がイメージしやすい別の情景を映すことで、その他の主人公の気持ちを読みやすく新鮮にしているのではと思いました。 ありがとうございました。
0ベタつかないどこかクールな温度感と透明感が感じられて、それがとても魅力的でとても好きです。気になった点があるとすると「僕はたったひとり、ひとりきりなのだとわかった」で、「ひとり」が被っている部分、読んでいて少し突っかかる感じがあったのでどっちかを削るともっと格好よくなったのでは、と思いましたが、これはこれで魅力的な気もします。「また明日にひらく朝顔ではないので僕たちは永遠に取り込まれなくてはならない」「ただ硝子のようにすべらかに僕とのつながりを阻む」といった表現がとても好きです。
0エルクさま コメントありがとうございます。連を変えても同じことを言ってしまうと説明的になってしまうというご指摘がまさにその通りだなと思いました。このままだとかなり説明しちゃってますもんね。 「語られない言語で」というのは最も書きたかったワードだったのでそこを膨らませられなかったことが自分でもひっかかっていました。次作ではキーとなる言葉をもっと膨らませられるように頑張りたいと思います。コメントありがとうございました。
0まりもさま コメントありがとうございます。 ご指摘頂いた箇所がたしかに特に理屈っぽく、説明的になっていますね。そこんところは気になっていたので直してみたいです。繰り返すワードが意識的にされたものなのか考えてみるというのは自分の中にはなかったアイディアだったので次作以降考えていきたいと思います。コメントありがとうございました。 はねひつじさま 「ただ」は置きにいってしまってる感じが否めませんね。次回からは置きに行く表現を減らしたいです。 「けどと書きそうです」というお言葉が自分には新しい発見でした。同じような表現でも意味合いが全く変わりますね!面白いです。コメントありがとうございました。 survof さま お褒めの言葉とても嬉しいです!! たしかに、二回続けて同じワードを繰り返す時には突っかかる感じがないかチェックしないといけないなと思いました。 コメントありがとうございました。
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