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戸惑い
感情は少し遅れてやってきます 本当の自分を知りたいなら 心の裏まで見つめる必要があります 線が心の裏と今日明日の課題を青くつなぐように 丸や四角と子供の気持ちはまだつながったままです 雨が槍の様に心を打ちつけるとき 悔しくて怖くてしょうがなかったのでした 雑誌を丸めて頭を叩いて 首に手を回ししなだれかかるふざけ方 夢の中の人に知ってほしいことは 僕のことで知らぬことがあるということです まだ見ぬ人に会えるでしょうか まだ見ぬということの意味をつかみ損ねてばかりいて 一つ顔を思い浮かべることさえできません この世では賢い人も優しい人も多いですね 僕は自分がよくわかりません あてもない不完全さを繰り返しても 何も変えられないのです ゆっくりとした流れが突然変調するのです 自らの生命を人に預けて奇跡を一緒に待ちましょう 自分を人に預けるのはずいぶん子供っぽいことですが 人は奇跡であり奇跡は神のわざであるのですから 奇跡を通じて人が代理する自分達は神のわざと同じになるということが明かされるのです 危険な賭けが危険であればあるほど 見返りが少ないほど 人はまばらになっていくでしょう 今もこのあたりに人が訪れ去っていきます 騙されているのは誰なのですか 信じ続けるための賢さを少しずつ身につける そのようにして少しずつ自分が解明されてくるように思うのです 生きることへの怯えは時間を消費してしまうものであり 精神を削っていく強力なのこぎりでもあります 豆電球のような小さい明かりが僕だけの何かを示します 誰もが他人にないものを望むはずですね 僕が同じくすることを使い分けるのはそれぞれで僕に見えるものが違うからです 気まぐれの結果で勝ち誇ってはいけませんね 死も生と家族の有様として存在しているのです 死に対する態度は生に対する態度をひっくり返せばわかるものです 緩慢なということです くたびれた靴をひっくり返して悪いことについて考えています いつになったら善いことの番なのかははっきりしませんが 沈黙が答えます それは一つの答えだと思い込んでいることです 反転することはひっくり返すことであり おそらくどんな人にとっても世界の反転を行うには自分の中だけで精一杯です みっともないことを叱る厳しさをもっと大切にしてその上でもっと優しくしてください 厳格に強くする人はきちんと心を表しておいてください きつい力を振るうことを心配しないでいられるよう 今日の靴の裏側はそれほど汚くはありません ささやかな恩寵が未来に広がっているというのでしょうか 一度微笑んだ後は何もなかったのです 落ち着くところに落ち着くのは当たり前なことです その後長い間苦しみとも喜びともつかぬ 煩悶と歓喜のプレゼントを与えていたとも知らなかったのでしょう 希望らしいイメージは優しく包むようで 何もかもあいまいにしていってはいけません 尖ったままの心をなだめる方法が見つからなくて 僕は困ってばかりです 意味のないことでもしてみたかったのです 限りなく続く時は本体だけを見れば最も美しいものです 星の間を進む船 窓から明かりがきらきら光ります 埃を何度もぬぐって綺麗にしましょう 旅路を思って 口と心がゆっくりと彩られ 歌に 暗いところはなかったですか 決壊の穴が 太陽の周りを取り囲み 今まで通りじゃなくなり それを受け入れて やってくる悪にはどこか懐かしいところがあります 失われていく善は知らない人の様に記憶の中では遠い気がします 誰が誰に与えるのですか 大人であろうと子供であろうと 完全な対等という夢のような意味にしがみついているので 目が回って沈黙の空が誰のためのものかわからなくなるでしょう ストーリーのために生きてはだめでしょう お互いの心を考え合うとき 悪いものは悪い良いものは良いと言える言葉は 物語ではなくて 一つ一つは純粋な切れ端にすぎない啓示の集まりなのだと思います ここにもやはりあいまいさの罠があります 一人一人はしっかりしているのに他人のこととなるといい加減なことしかわからない それを引き受けることも大切でありますが 知らない歌を教わることも 力の誇示も同じ人が行為することです 僕には呪いの歌を歌わない自由があります 変化に対して敏感な人を好きになり 誤った自分自身への理解が失敗をすること そうしてそのまま世界がコンクリート漬けにされる ストーリーを書き換え 生きることで刹那の心に感じたことを 自然と自然じゃないものとを 終わりも始まりもなければ傷つくこともありませんでした でも失くしていくものがあるということは かつて何かが自分のものであったということをしるしているのかもしれません 昔のしるしの中でも形となれたものは 個別の時間を失い 誰かが興味を持ち拾い上げるまで 砂漠の砂のなかや森の下草の陰や海の海溝の底などに 古く置かれたままになっています 物語が終わるとき僕はそれらと同じものになると知っています 初めからあきらめられていたものを僕は何故拾ったのか その答えとは狭い意味の愛ではないでしょうか 気まぐれな愛とは博愛と似ているのです 運命づけられているかのように意味はただ一つとなっていきます 個別的に思っていた甘えの気持ち 自分自身で立ってあるかねばならないことへの期待を喜び 自分で初めて選んだもの そうしたものの全ては励ましによって少し楽になったはずでしょう 与えたいものを与えられる相手がいなくなりました 全ての存在をかけてもこれっぽっち 暇な占い師が練習をしていました 王土が球に映っていました 現実と空想の融合が鍵を開くのです 周りの空間が歪んで 今という現実が見逃しているもの どうしても与えたいものが三つか四つくらいあります だから運命を信じる限り僕は一度ということを信じます 全く無いと少しでも有るというのは大違いなのです その有様は変わっても 僕自身は頑固に保ち続けるほうがいいのです
戸惑い ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 935.6
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2017-09-04
コメント日時 2017-09-19
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 0 | 0 |
平均値 | 中央値 | |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合 | 0 | 0 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
こんにちは。りさん。コメントありがとうございます。 叫びを聞きとっていただき、うれしく思いました。この詩はこれからということを、考えながら作っていたから、 序章になったのだと、思いますが、前向きばかりの詩も、後ろ向きばかりの詩も、自分の中ではどちらかに100パーセント 偏ることも、現実にはないのでしょう。だから、色々なことが渦巻いているということから、閉じてしまわない詩 ということも、多少大切ではあるのだと思います。 愛するということが出来ないのは、愚か(何かを言っても考えても、当たらない)ということと、関係があるので しょうが、愛を知って、愚かではないことを考えるようになる、ということを、僕は基本的には考えています。 そういうことについて、人により多様なスタイルが存在していますが、そういうことについては、わからないということも、諦めず愚かを改善していける ように、しなければ、と思います。正しいことを考え、言えるようになりたいな、と思っています。 ありがとうございました。
0印象に残る行を、抜き出してみました。 感情は少し遅れてやってきます 線が心の裏と今日明日の課題を青くつなぐように 丸や四角と子供の気持ちはまだつながったままです 雨が槍の様に心を打ちつけるとき 悔しくて怖くてしょうがなかったのでした あてもない不完全さを繰り返しても 何も変えられないのです 豆電球のような小さい明かりが僕だけの何かを示します くたびれた靴をひっくり返して悪いことについて考えています 今日の靴の裏側はそれほど汚くはありません 一度微笑んだ後は何もなかったのです 尖ったままの心をなだめる方法が見つからなくて 限りなく続く時は本体だけを見れば最も美しいものです 星の間を進む船 窓から明かりがきらきら光ります 歌に 暗いところはなかったですか 知らない歌を教わることも 力の誇示も同じ人が行為することです 僕には呪いの歌を歌わない自由があります 昔のしるしの中でも形となれたものは 個別の時間を失い 誰かが興味を持ち拾い上げるまで 砂漠の砂のなかや森の下草の陰や海の海溝の底などに 古く置かれたままになっています 物語が終わるとき僕はそれらと同じものになると知っています 暇な占い師が練習をしていました 王土が球に映っていました 周りの空間が歪んで 今という現実が見逃しているもの その有様は変わっても 僕自身は頑固に保ち続けるほうがいいのです きらめく一行、が、たくさんありますね。骨組みともいえるのかもしれません・・・これもまた、一篇の詩、になっているような気がしました(勝手な抜き出し、失礼!さすがに、これでは骨骨、なので・・・) その間をつないでいく行、これは、黒髪さんにとっては、必然の一行であり、思考過程であり、感情の記憶なのだと思いますが・・・もう少し、凝縮してみると、訴求力がいっそう強まって、インパクトが増すような気もしました。 じっくり、たゆったっていくような思考の流れ、自ら言葉や感情を確かめていく感じ・・・が、黒髪さんの持ち味でもあろうと思います。先にあげた引用部は、このように省略してみたら、という提案ではなくて、あくまでも、私の心に残った部分を並列してみた、そう、ご理解ください。
0まりもさん コメントありがとうございます。ずいぶんと、返信が遅くなり、すみません。 良いと思われた箇所をあげてくださりました。僕もそれらの箇所がかなり自分でも好きなのです。 饒舌すぎるのではなく、美しかったり、必然性があったりするような言葉を、好んでいまして、自分でも書けていたら いいな、と思っていたので、この詩においては、まりもさんに選んでいただいた箇所は、ある程度評価は持って いただけたことであると、いうことでしょうか。 凝縮、これについては、あまり意図してやってこなかったので、難しいのですが、インパクトというような、 かっこいい詩も、書けるといいなと思います。また、それにかぎらず、様々な作風を身につけるようにして、 詩を書いていけたらいいな、そうしたほうが楽しいなという風に思っています。楽しい詩、ということを、 自分に心がけたいのです。悲しい本を、あまり読まないようにしているのも関係があります。 今はそういうことを思うような、現実の過ごし方です。 精神的な余裕とは、詩に対するときの精神状態も、わりとリラックスできるというか。長い本を読むのには、 やはり余裕があった方がいいと思います。新しい詩を生み出すためには、やはり余裕があるといい。 ネットで尊敬する詩人は、何人かいますが、その方々は、今はあまり余裕をなくしている方が多いのですが、 僕に余裕が生まれたように、それらの方々にも余裕が出来たらいいな、と思います。余裕と詩の関係の話 に、いつのまにか、なってしまいました。今現在明けていく空には、太陽がだんだんと上ってこようとしていますが、 明けていくb-review掲示板にも、新しい詩がいくつも上ってきますね。美しいイメージを、思い浮かべています。 イメージが詩においていかに重要か、イメージが人生においていかに重要か、イメージが愛において、いかにその愛を、 苦難の中にも人の間につなげる作用を持つものなのか、限りない喜びとして、そんなことを大事にしていきたい、 やり直すことのできるところまで、やっとやってきた感じがします。 横道にそれてごめんなさい。今日という日が、病から抜け出たような記念の日のように思ったので、 この時刻、美しいb-reviewのトップページ、詩作品の並んでいるさま、という環境、状況それらについて話せるのなら、 と思いまして。偶然の機会としても、とてもうれしかったです。ありがとうございました。
0おはようございます。 最初の一行目が わたしには とても こころを揺さぶりました。 そのあとの詩文が そこそこ長文なのに 読み進めている間も 一行目の良い意味でのショックが持続した状態で、拝読いたしました。 感情は少し遅れてやってきます。 ショックなできことのあと 感情が失ったかのような孤独な感覚になることがあります。 思考をせずにはいられないのが人間という生き物なのに 考えられないという時があります。 そんな人に この詩は そっと寄り添い。大丈夫だよ。と、いってくれてくれています。 感情は少し遅れてやってきます。 雷のあとに 音が大地をゆさぶめるように。心がパルスを放つのは すこし後のことです。 青空がにわかに かきくもるように、ゆったりとした空も突然変調することがあり、 感情をなくしたかのように私が思うのも そんなときなのかもしれません。 少しずつ自分が解明されていくのを待つのは なんと こころもとないことでしょうか。 こころが見えないのですから こころもとないのは しょうがないこと。 それでも葛藤のあるこの詩を ゆびでなぞると、呪いの歌を歌わない自由が わたしにも あるのだと思えました。
0誤字ありました。 ✖ 雷のあとに 音が大地をゆさぶめるように。 〇 雷のあとに 音が大地をゆさぶるように。 失礼しました。
0るるりらさん こんにちは。コメントありがとうございます。「感情は少し遅れてやってくる」、感情は、自らの味方が来たのを知らせもすれば、 敵への備えをせよというふうにいうこともあるでしょう。人の感情には美しいところがあり、ドラマには欠かせないものです。 追体験ができるように、読者の応援を待つくせのある人もいれば、失うことの恐ろしさに、泣いてしまう人もいる。 嫌な気持ちを心にしまって、詩に表わされた、強い自我や、弱い本音を思いながら過ごすのは得策です。 僕の詩に、 >そんな人に この詩は そっと寄り添い。大丈夫だよ。と、いってくれてくれています。 という感想を持っていただいたので、誇らしくうれしく思い、共感の一番いいところが、言葉の形で関われたので、 そんな気持ちを大切にしたいな、と、心の中にしまった思いでレスレスをしました。 酸素不足で苦しんできて余裕もなく、崖の上の孤独を一度も持てない。結果だけがあり、こころもと(心臓のまわり)がない。 そういえば、手塚治虫の漫画で、『どろろ』というのを少し読んだ覚えがあるのですが、どこかで手に入れて 読んでみたいな、と思いました。 船頭さんの出てくる詩を、どこかで読んだ気がしますが、渡らせてもらってありがとう、と言いたいのです。 辺りを見渡せばナンテンの木が植わっています。疑いを晴らしたとき様々な力が、順序良く並び、 とぼけた顔であっちこっちを向いています。この顔はきっと、昔から僕が見てきたものなのであり、 僕なりの愛情の感情を象徴したものです。呪いの歌の聞こえない場所からは、見えざる手が伸びてきて、 その主が僕を楽しませたいと笑っています。過去の話では追いつけない呪いということ。追いついて満足するという こと。人のあざけり笑いには心の奥底に隠された照れがあったということ。美しい言葉が言えるように なりたいのは誰なのでしょう。きっと僕は今日も食事をするでしょう。
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