別枠表示
ラベンダー
光る街灯 つなげて 人気のない 路地歩く 小学校 静かなグラウンド 星だけがたしか 落ちて固められた声が 固定されたままにあるよ いつかどこかで君に 掘り起こされる 夢をみるよ 昔 君が語ったことを 憶えていると言ったら君は 二人で分けたアイスの味を 思い出してくれるでしょうか 気持ち悪いほどの想い 隠して泣いた夜は濡れて ゆがんだ心につけたマスク せめて君の笑顔がどこかで 咲いて散るまで幸せでいて この世の底にたまった泥を すくって流す僕の仕事 君のかわいいスカートの端が 汚れてしまわないように ここで終わらせて僕は 君の笑顔 思い出すよ なにか虚しい けれど愛しい だから嬉しい すこし淋しい いつか君を乗せて 飛んでいくよ 涙の軌跡 渡っていくよ 触れていくよ 当たり前に きれいな雲のように どこか遠い 二人に沿った 青くにじんだ 幼い日々を
ラベンダー ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1136.7
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2021-01-15
コメント日時 2021-01-18
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
---|---|---|
叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 0 | 0 |
平均値 | 中央値 | |
---|---|---|
叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合 | 0 | 0 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
自己犠牲的な切なさと、湿度のあるさわやかさを覚えるような不思議な読後感でした。 格助詞を排除した冒頭が顕著ですが全体的に歌のような、定型詩ではないけれどメロディを感じられる文体で、遠くから呼びかける声として聞こえてきます。 何故「この世の底にたまった泥を/すくって流す僕の仕事」に就くことになったのか。「君」との間に何があったのか。私には罪の意識を感じさせるような独白にも思えました。 少し気になった点としては「二人で分けたアイスの味を/思い出してくれるでしょうか」が、全体として呼びかけるような文体なのに対し、その部分だけ敬語なところです。あえて外した意図があったのでしょうか。
0薄原ものさん、ありがとうございます。 この詩にはメロディがあるんですよ。 最近、僕が思っていることがあって、それは、 詩には歌が 歌には詩が 必要なんじゃないかということです。 「詩歌」 その二つが合わさって、本来の良さが出るんじゃないかという仮説です。 それで、この詩には歌の成分をたくさん入れてみました。 そして、ご指摘いただいた「でしょうか」というところは、メロディに言葉を乗せていったら、自然とそういう言葉遣いになって、変にいじらずに思い浮かんだそのままを書きました。 湿度のあるさわやかさと評したいただいのは、とてもうれしいですね。 個人的にべたべたした感じは好きではないのですが、かといって、ドライな抒情というのも何か違うのかなという思いがあるので、心地いい感じを出せたのなら、よかったです。 罪の意識という評は、僕にとって意外なものでした。 ただそれと同時に 、僕自身に意識していなかった罪悪感があることを自覚し、個人的に少し思うところがありました。 もしかしたら、自己犠牲感は罪に対する贖罪意識からくるのかもしれません。 といったことも思いました。 コメントをいただくことで、自分でも気づいていなかったところに気がつけました。 ありがとうございます。
0