過食
かしょく、かしょく
こいつと共に歩き始めて
もう9年になる。
今回も
どっからが過食なの?
何したら過食なの?
そう聞かれたのは 高校時代
改めて思う。
それは、自分でそう思ったら
過食するとき、
私はたべものを食べてない。
食べ物だけど、
体を生かすために食べてない。
食べ過ぎと過食の違いがなんでわかるか
だんだんちょっとずつ わかってきた。
過食
味のしないたべものを
体に入れ込む。
なにか抱えきれないから
もっと言語化 できたらいいのにね
つらいって 感じてること
別に この人たちの中で
一番つらい訳じゃなくても、
わたしは私の体験として つらいんだってこと
体は何にもつらくない
だって わたし丈夫だもの。
何したって壊れなかった。
壊れればいいのに
入れろ入れろ
忘れたいから
何もかも
煩わしいもの すべて
消えてしまえ 見えなくなってしまえ
なんならわたしを消してくれ
消えたい願望
わたしの中に消えた 食べ物みたいに
わたしも溶けて すうっとなくなっていけばいいのにな
吐けないのに
詰めこむのは
気持ちもたべものも同じで
消えることが 唯一の救い
今 わたしに見えているものではね
食べることで 今を不透明にしていく
見えなくする
そうして失うものがどれほどあるか
考えるのも やめにして
消えろ消えろ
溶けて溶けて
ああ 終わればいいのにな
この世界の憂鬱
作品データ
コメント数 : 1
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作成日時 2021-01-14
コメント日時 2021-01-15
#現代詩
#縦書き
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2024/11/21 19時48分06秒現在
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こんにちは。 詩、本文ももちろんなのですが、タイトルがとても好きです。 過食と付き合われて九年、つらい、消えることができたらどんなに楽か。 病と付き合い始めてまだ一年ですが、私も何度も消えたい、死にたいと思いました。 でも、そんな苦しみも己を構成している要素の一つ、個性なんですよね。嫌ですが。 そうやって飲み込まれていることが、お強い方なんだな、と思いました。 こんなことしか書けませんが、どうかご自愛ください。 沁み込むように共感できる詩でした。
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