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愛し空へ
刷毛で青を引いた空 黒く枝を伸ばす木々 凍える風に頬は痛み 唇は白いため息を散らす あの空のどこにも光は見えないけれど 焦がれるほどの暖かさが広がっている 歩道の端によけられた落ち葉はうず高く 懐かしい歌を耳に運ぶ 木枯らしに踊る落ち葉が私を追い抜き 空へふわりと舞い上がった コンクリートの上 踏み荒らされても 土に帰れず 新しい命を育む糧にもなれぬまま捨てられる彼等 飛んでけ 飛んでけ 青い空へ飛んでいけ 光が満ちた空へ行け 踏み固められ絶望へ変わる前に 私を置いて空へ行け その体いっぱいに光を浴びて 陽の暖かさを知らせておくれ 刷毛で青を引いた空 黒い枝を伸ばす木々 私が愛して止まない 冬の空
愛し空へ ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1312.8
お気に入り数: 1
投票数 : 1
ポイント数 : 0
作成日時 2021-01-13
コメント日時 2021-01-19
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
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エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
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可読性 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
こんにちは。 落ち葉の描写から空へ移ったことで、この詩の「空」が強い言葉になっていると思います。
0私、冬という季節もあってか気分がふさぎがちで、詩も(もう逞しく存在できない無理・・・)とたち消えるような終わり方をしがちです。 >飛んでけ 飛んでけ 青い空へ飛んでいけ >光が満ちた空へ行け 踏み固められ絶望へ変わる前に >私を置いて空へ行け その体いっぱいに光を浴びて >陽の暖かさを知らせておくれ この詩を読んで、冬の空ってこんなに希望を見出すことができるんだなあ、と日向ぼっこする感覚を覚えました。
0冬空に希望が飛翔していく様に好ましい読後感があります。丁寧に描かれた作品だと思いました。ただ下に抜粋した四連と五連は順逆でもいいかと思いました。 >木枯らしに踊る落ち葉が私を追い抜き >空へふわりと舞い上がった >コンクリートの上 踏み荒らされても 土>に帰れず >新しい命を育む糧にもなれぬまま捨て>られる彼等 何故かというと5連の後に、飛んでけ飛んでけ、という勢いのある詩句があるので4連目の私を追い抜いたという視点の動きから間を置かずに繋げた方がこの詩の勢いを活かせるように思ったからです。
0どんな時にも、一日に何度か、空を見上げるようにしています。 冬の空は、寒い日ほど綺麗だと思います。 そこに希望を見いだすこと、どんな時でも、忘れずにいたいと、あらためて思わせてくれる詩でした。
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