そこでぼくは
はじめに挨拶として
愛についての二三の覚え書きをしたためた
そして、沈黙があった
空白を見つけた
季節を呼んで
時間に挑んだ
ぼくは大見得をきって
排泄に明け暮れた
ぼくはたくさんの排泄物に
呼び名を付けて
婚姻関係を結び
散々振り回し
陵辱し
しかし殺しきる術を知らなかった
今にぼくの嫁たちが
被害者の会を設立して
ぼくを糾弾しにくるぞ
しかしやつらも
ぼくから排泄されたと知ったら
泣き寝入りするしかないと
気づくことになるだろう
やつらはぼくに似て
奴隷根性の染み付いたルサンチマンに過ぎないんだ
ぼくらは夫婦だ
互いに生き殺し
互いに慰め合い
ひとつ屋根の下
自慰に耽り
時に寂寥に苛まれ
時に卑屈に囚われ
時に惨めを笑い
同じ釜の飯を喰らい
同じ布団で眠ろう
作品データ
コメント数 : 2
P V 数 : 1270.0
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作成日時 2021-01-11
コメント日時 2021-01-17
#現代詩
#縦書き
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
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2024/11/21 19時32分38秒現在
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こんにちは。 排泄とはつまり、詩をこの世にずるりと書き出すことだと解釈しました。 この詩からは最近よく見かける言葉を軽率に使うと、詩への「クソでか感情」が伝わってきます。身に覚えがありますね。 なんだかんだ書きつつ私たちは、死のように、詩からは逃れられないし、手放すつもりもないのでしょう。
1読んでいただきありがとうございます! 全くもってその通りです。詩を目指せば目指すほどに遠ざかる しかし、どうしても手を伸ばしてしまいます。
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