別枠表示
外挿
文字列の外挿を トレイスすることで ふと 明日を行きていける なぞる指先が明日の輪郭に触れ 石に日誌をつけようと思い立つ 摩擦のない 花崗岩だ 表面はあらゆるを 反射する から思っていたより ずっと固かったけれど 思いの丈を精一杯に 刻み付ければ なんとかなる 程度の固さではあって 刻み付けているうちに ひんやりとした表面は 手垢にまみれてしまった けれどその彼方で 石は快晴をいつまでも転写する 手元の快晴を背景に 刻まれた文字列の先端を 追う
外挿 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1414.6
お気に入り数: 1
投票数 : 2
ポイント数 : 0
作成日時 2021-01-08
コメント日時 2021-01-13
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
---|---|---|
叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 0 | 0 |
平均値 | 中央値 | |
---|---|---|
叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合 | 0 | 0 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
昔理科の先生が、石にも柔らかい石があって押すと分かるよ、と言っていたのを思い出しました。 手垢にまみれてしまった、と言いながらも、そうして今日を刻みつけたからこそ明日を爽やかに見出してるのが、石の質感とともに表現されてるなと思います。 外挿、というのは後で知ったのですけど、すると一層この人物の生き様が眩しく感じられました。 ただ最初に >文字列の外挿を >トレイスすることで と入ると、外挿を知ってることが前提の詩になってる気もし、外挿は題名だけでも良いのではと少し思いました。勿論どちらが良い悪いでもないですが。単に私が知識不足というだけ…
1ささらさん、悲観的な作品を作りがちだなと感じる中で楽観的な部分を意識して作った作品です。爽やかさが伝わってうれしいです。 考えてみると外挿という言葉は専門用語的ですね。なるべく平易な言葉を用いて特別な前提なしで作ったつもりだっただけにご指摘は良い刺激となりました。改めて作品を眺めると題名のみでよかったとも思えます。 題名を付けることはかなり苦手としておりまして、題名というものを考える良いきっかけにもなりました。 コメントいただきありがとうございました。
1完成度の高い作品であるように思います。 最初から最後まで一貫して、外挿という行為が主体にとって何を意味するのかに焦点があてられているように思いました。 私が気になったのは、石の存在です。 色々と考えてみたのですが、石は詩を表すのではないかと、勝手ながら考えています。
2奥村うみさん、コメントありがとうございます。 お褒めいただきありがとうございます。嬉しく思います。 どこまで着想を語るべきなのか難しいですが、「石に日誌を付ける」という言葉から連鎖して作っていった作品です。 ですので日誌を付ける石そのものはもうスタートポイントとして設定したつもりなので、自由に解釈していただければと感じます。 ただ、読んでいて把えどころがない部分があって、そこで読者に疑問を感じられたら終わってしまう気もしました。 詩を作る際にもう少しきちんと想定をしておいた方が良かったかも知れません。
1