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歌
顔が思い出せないことに腹が立った。声は忘れている前提だ。枯れかけの貴方と過ごした部屋だけが鮮明に瞼に移る。こういう時は、あれだ。よく聞くああいう事だ。そう。パズルピースが足りない。 丁度持っていたカッターで迎えに行こうかなんて考える。あの人ならまだ生きてくれる、気がする。私の体でも使って息を吸ってくれ、そして吐いてくれ。ふと銀行の残高が三百円なことに気がついて止めた。 ネクロフィリアでもないし、そも親戚で致すわけが無い。どうしてくれるんだ、この気持ちは。今だけ輪廻転生とやらを実感が湧かない程度に恨んだ。逆恨みというか、根拠が無かった。まとまらない。 落ち着くには書くのが一番だと思っている。思い込んでいる。落書きよりも達が悪く、日記よりも手軽で良心的だ。やっと電車が来た。でも三分待つらしい。明日は新幹線に乗って現地に向かう。記憶の限りでは。信用ならない。 変わってくれるな。退屈なままでいい。代わってくれるな。今ここにいるままでいいから。かわってくれるな。明日を信じたくない。 生きるのが怖い。死ぬのも恐い。前も後ろも敵がいる諺。横に行けないの? 雨は止んでいる。真っ先にTwitterを開いてツイートする。悲しみを事実に出来ない。認められるか。まだ、まだ。まだだよ。花でも愛でてろ。 耳が痒い。噂話だろうか。違うことは分かってるじゃないか。ただの皮膚炎だろうに。過剰、だらけ。財布にしまうのが面倒で小銭をポケットに詰めた。さっき文房具で穴を開けたばかりだ。いい音がする。空想だ。 たしかにたしかに、祈っていた。転けそうになっても他人の事だけ考えて。傷を負うだけなのに。分かってたさ。分かってるんだよ。ああ。 「そこはハッピーエンドですか?」 思ったよりも寝ているようで。思ったよりも生きていた。ドライアイスで冷やされていること以外は。ここに居ないことを悟った。 目にしたら現実だ。だから、まあ。 「なら、
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作品データ
P V 数 : 1050.2
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2021-01-07
コメント日時 2021-01-09
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 0 | 0 |
平均値 | 中央値 | |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合 | 0 | 0 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
コメントありがとうございます。 はい、確かにその時思ったことをスマホのメモ帳に書いていました。その時その時の変化を文章から感じ取って頂けたならば幸いです。
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