筆写 - B-REVIEW
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ことば

ことばという幻想

純粋な疑問が織りなす美しさ。答えを探す途中に見た景色。

花骸

大人用おむつの中で

すごい

これ好きです 世界はどう終わっていくのだろうという現代の不安感を感じます。



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筆写    

詩人に教えられ、筆写をはじめた私。 文が書かれる瞬間の流動性に身を委ねていると、いつの日か、筆写が何かへ飛翔していく手ごたえみたいなものになった。 コノシャカイノカクニハ「悲しみ、懊悩、神経症、無力感」などを伝染させ、人間を常態として萎縮させつづけるという統治の技法がある。日本近代史のある時点で、統治がうまく活用することを学んだ技法である。 筆写することは目と頭だけで静的に文を仕分けすることではない、もともと文というのは書く人の活動の航跡だから静的なものでなく流動的で不定形で多義的なものだからだ、ただ読むだけでなく書き写すという手作業によって文は書かれつつある瞬間の流動性を取り戻してゆく、上に書いた文章の冒頭カタカナ部分は、どこかの誰かのそれだがつづきは私に書き写しをさせた文が次の文を喚び寄せた。 書き写しをしているとかつて読んだ文が活性化するのだ、ただ目と頭だけで読むのより書き写しをするほうが文が文を喚び起こす、記憶のどこかに仕舞い込まれていた文が新しい力を得て、出たくてうずうずする。 するとそれは、人間の肯定になった、人間の、簡単に社会化されることを拒む内面の、圧倒的な肯定になった。それは文が意味を一義的に固定されないことときっと強い関係がある、アナキズム的連携だ。文は人から流れ出て、外で力を得て人に還ってくるのだ。


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作品データ

コメント数 : 0
P V 数 : 1050.0
お気に入り数: 0
投票数   : 0
ポイント数 : 0

作成日時 2020-12-27
コメント日時 2020-12-27
#現代詩
項目全期間(2025/04/11現在)投稿後10日間
叙情性00
前衛性00
可読性00
エンタメ00
技巧00
音韻00
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叙情性00
前衛性00
可読性00
 エンタメ00
技巧00
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閲覧指数:1050.0
2025/04/11 05時29分39秒現在
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