3才のボク - B-REVIEW
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PICK UP - REVIEW

ことば

ことばという幻想

純粋な疑問が織りなす美しさ。答えを探す途中に見た景色。

花骸

大人用おむつの中で

すごい

これ好きです 世界はどう終わっていくのだろうという現代の不安感を感じます。



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3才のボク    

誰かに踏んづけられて倒れた シロツメクサ 電線に並んで止まる ヒヨドリ 誰もいない砂場で砂浴びするスズメ 足音に驚いて飛び立つ バッタの群れ グラグラ揺れる 公園の吊り橋 滑りすぎて尻もちをついてしまう 黄色い滑り台 山際から出てくる 大きなオレンジ色のお月さま いつも読んでくれる 大好きな「うずまき」の絵本 大きすぎるおせんべいを小さく割ってくれる 細い指 転んだ時「大丈夫」と耳元で何回も囁いてくれる声 差し出すと繋いでくれる 少し冷たい手 名前を呼んでじっと見つめてくれる 時々泣きそうな瞳 いつもそこにある いつもそばにいる ボクの大好きなもの 大好きな人 「ママ」 ボクの 今の 世界のすべて



3才のボク ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 3
P V 数 : 1424.5
お気に入り数: 0
投票数   : 1
ポイント数 : 9

作成日時 2020-12-20
コメント日時 2020-12-22
#現代詩 #縦書き
項目全期間(2025/04/11現在)投稿後10日間
叙情性22
前衛性00
可読性22
エンタメ22
技巧22
音韻00
構成11
総合ポイント99
 平均値  中央値 
叙情性11
前衛性00
可読性11
 エンタメ11
技巧11
音韻00
構成0.50.5
総合4.54.5
閲覧指数:1424.5
2025/04/11 06時35分02秒現在
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    作品に書かれた推薦文

3才のボク コメントセクション

コメント数(3)
せいろん
作品へ
(2020-12-21)

最後の ママが世界の全てだという表現がとても秀逸です! たとえば小中学生にとって学校が全てだと錯覚してしまい死に至ることもありますよね。それに似た少しの怖さも感じます。 でもこの詩はさらに深さがありそうな気がします。 良かったです!!

1
宵月
せいろんさんへ
(2020-12-21)

ありがとうございます。 前にお母さんから見た子どもの詩を書いたので、今回、子どもから見た詩を書いて見たくなりました。 3才くらいの子どもには、目に写る、好きだと思えるもの、そばに居て心地よいと思えるものが、時に残酷なほど全てです。 子どもとそれを取り巻く全てが、大切にされて、暖かいものでありますようにと、思って書きました。

0
宵月
さんへ
(2020-12-22)

ありがとうございます。 子どもはもちろん、鳥の名前や、花の名前、この詩の子どもはことばのない子どもなので、何をどのくらい理解しているのかも、私の想像でしかありません。 ただ、この子の瞳に映る、大好きなもの、この子の感じる大好きなものは、きっとこれなんだろうと、それも想像でしかないのです。 沙一さんのコメントで、これはこの子というフィルターを通した、私自身の気持ちなんだなぁと、気付きました。 大好きなもの、大好きな人、それが世界のすべてであったなら、それは幸せなことなのでしょう。 大人になった今、そんなことはありえないのですが、かつて自分にもあった、そんな頃に、想いを馳せていたのかもしれない、と思いました。

0

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