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髪を切る (改訂版、詩の中に注釈を入れています)
(最初に これは2017年にこのサイトに投稿した詩の改訂版です。とっくの昔に書きおいて忘れていたのでコメントなどありがとうございました 改訂が駄目なら削除していただいてもかまわないです以下:詩) 右手にただのハサミを持った それは、髪を切る為の道具にすぎない 紙を切るけど髪も切る なんて面白味もないダジャレを口ずさむ 今 切ろうとする髪は 私の背丈を遥かに超していて そう、まるでラプンツェルのようね 黄金色ではないけど 私の墨色の髪は 生まれた時に切り方を忘れた 毛先は鋭利な刃物のように 鋭く細く尖っていた 切り揃える事すら一度もしなかったせいか 髪は人生のようだった 私の体は細胞分裂 ミクロ単位の何かを行うけど 髪は一度外気に触れたら 洗わない限り綺麗になりやしない 淀んだ起伏はまるで 今の私だった 丸々と艷やかな其処は恋をした時 白くちぢれた其処は失恋したのね、と。 人生を回帰させるほど 鮮明に現している 失恋すると女は髪を切るというけれど 私は人生を捨てる為 齢19のその髪は 右手に持ったただのハサミで 容赦なくじょきじょきばりばりはらはらと 崩れていくのだ 「私の人生さようなら」 果ての果てには丸坊主 下に散らばる人生を 両手に掻き集め 風呂場にばら撒いた そこに水を流すと 潜水艦は絡まって動かない そこから深く深呼吸をして 何もない所へと足を出した 踏み外した 下へ下へとまっさかさま 落ちていった少女はだぁれ?
髪を切る (改訂版、詩の中に注釈を入れています) ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1188.2
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2020-11-24
コメント日時 2020-12-01
項目 | 全期間(2024/12/22現在) | 投稿後10日間 |
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前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
私の髪、あまり華ではないけれど気高い事の、それからというものの物に対する一つの真の姿勢に私は惚れてしまいました。 落ちて行くことと、どこかへと登る事は似ていて、私は「落ちる事」についてを一遍書きたくなって来ました。
1女性のリアリズムの詩ですね
0怖い。 ぼくはもう十年以上、自分の髪は自分で刈っています。
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