離れていくなら
はさみを交換しよう
互いから届いた封筒を
それで開けよう
読むならば 読むなら
教えてくれるのは
君の文字分だけ
書かれているのは
君のも自分だけ
*
サンジュウハチニン部屋に
います
シンサツ室四で
あいましょう
*
君みたいな船忘れない限り
アルミ缶の涎偽手品師の夢
見続けて専念廃材のけむり
冒頭から蛹化霧 時計 箱
て く の ろ
じ ー 光 る !
*
手が見続けてるまどろみ
廊下のはしで窓越し
千年橋(いくつかの星)
はなれたくない
はうそじゃない
手紙続けてるまどろみ
はさみの反射
眠りの不安が
時間の始まりが
逃げた
げ
た
かなへびおんどけい
はかなさけいそくき
まくらぎかぞえてる
*
花火
白々しく
きいてくる錠剤
*
ねいねいねい
うんだ
ひと
ら
ねいねいねいてば
(訊いてるんだけど)
あかごのこと
わたしの
おなか
から
ら
ら
らでてくるのはなんだろ
いままさに
返信待つ時間の始まり!
*
話かわいいね
*
あのねはさみ
いっぱい切った
ばらばらにしてね
並べ直した
いくつかの蛍光灯の
ちかちかこえて
あなたの手紙ここまできた
*
花火客
蛇
踏んだ
たくさんたくさん踏まれて
千切れた
*
海水浴客も
蟹
踏んだよー
たくさんたくさん踏まれて
埋まった
*
僕の訪問を待つのはやめてください
夏が何だというんです(そこに季節はありません)
仕方のないことだけど味方は誰もいません
君に赤子が育たぬように(君はそこがどこだか知ってるはずだ)
君らしかいないそこで
僕がそこへ行けぬように(そうされている)
僕に君の部屋を知られぬようにできている
手紙ならば続けましょう
手紙だけでよいのなら
また書きます
手紙を待ってます
季節が欲しければいつでも言ってください
部屋をお願いしてみます
赤子が欲しければ
僕の小さなころの写真を送ります
いつでも言ってください
手紙ならば続けましょう
作品データ
コメント数 : 2
P V 数 : 1901.2
お気に入り数: 2
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2020-11-16
コメント日時 2020-11-18
#現代詩
#縦書き
項目 | 全期間(2024/12/22現在) | 投稿後10日間 |
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前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 0 | 0 |
| 平均値 | 中央値 |
叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
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閲覧指数:1901.2
2024/12/22 01時45分55秒現在
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不思議な言葉の並びを見せられているように思いました。 意味の通じないところも、なんか想像される。 刺激的な詩でした。
1どうもありがとうございます。嬉しいです。
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