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帰路
帰路 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 2131.7
お気に入り数: 1
投票数 : 3
ポイント数 : 19
作成日時 2020-11-10
コメント日時 2020-11-30
項目 | 全期間(2024/12/31現在) | 投稿後10日間 |
---|---|---|
叙情性 | 8 | 8 |
前衛性 | 1 | 1 |
可読性 | 3 | 3 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 5 | 5 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 2 | 2 |
総合ポイント | 19 | 19 |
平均値 | 中央値 | |
---|---|---|
叙情性 | 1.6 | 2 |
前衛性 | 0.2 | 0 |
可読性 | 0.6 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 1 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0.4 | 0 |
総合 | 3.8 | 3 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
非常に清涼感のある作品だと、思いました。 それがどのような清涼さかというと、 透明な風景画を見ているような感覚なのです。 普段、詩作品を読んでいると とても抽象的な絵画を小学生の頃に眺めていた時のような感覚におちいるのですが、この作品からは、具象的で、さらにそこから海辺に流れる風のようなかすかな皮膚感覚もするのですが、 そこに音のない感じが不思議です。 音や声の描写もあるはずなのに、 無音の外側に開かれているような印象を受けます。 音の外側で海をそっと眺めているような不思議な感じを受けました。 とても静かできれいな印象です。
0清涼感、ありがとうございます。音がない、不思議ですね。昔、古いサイレント映画が好きで、それもなるべく字幕?とかなしで観ていたことがありました。それが関係してるのかな?していないかもしれない。音、が感じられないと距離感が曖昧になりませんか?そんな浮き足だったものを映画に感じて様々な空想をひろげたものでした。
1>やがて大地が切れて海岸線の >帰れ、という声を聴いた、海は この寂しさは秀逸ですね。 前半部は寂しさがひしひしと伝わってきます。 もう進むことができないという事を痛烈に意味している。 >海はひらかれている、頬や肩を >たくさんの海が流れていくなかで >俺も海にひらかれていった 後半も寂しい感じはするものの、どこか明るさが。 海に浸っているのでしょうか。 >頬や肩を/たくさんの海が流れていく 海の流れを端的によく表されていると感じました。
0後半は何処か諦めてしまったような心持ちなのかもしれません。もう行き着いてしまった。海がある、無意識に背負っていた無用のものを海が流してくれたのかもしれません。何十年も前の記憶を元に書いたせいか、当時感じていた悲壮感が実はちっぽけなものだと書きながら考えたようにも思います。お読み下さりありがとうございます。
0何度も読んで頂きありがとうございます。そうですね、やはり詩作時にはひたすら音読するので上手く自分の呼吸が作品のリズムになったのかもしれません。
0「海は/開かれていた、」というふうに行をまたいで読ませられると、なぜかしら この詩の雰囲気とも相まって、開放感に包まれます。
0ありがとうございます。本当は海だけでなくすべてがひらかれているのかもしれません。
0旅が掻き立てる詩情、それを丁寧に描いている作品だと思いました。特に以下の2点について、丁寧さを感じました。 ①「老いた馬」、自身の限界(?)、「爺さん」との重なり(「老い」というか「非力」というかそういう観点において……) ②北の地(それはノスタルジーも含んだ土地)から海へ向かう語り手の視点の移動 また、滝本さんが指摘していた、「海は//開かれていた」の連変えも、海を前にしてはっと息をのむ語り手の呼吸が伝わりました。 まさに、ここを機転に「俺」は「ひらかれた」のかと考えました。
0非常に丁寧な読みありがとうございます。遠いところ、北の地、ノスタルジィは常に距離を纏っているように思います。朔太郎の郵便局の散文詩なんかをノスタルジィと言われると思いだします。
0循環というのはひとつのキーワードかもしれませんね。とくに日本て海に囲まれていて6千億トンの水がもたらされるそうで、それが地形を刻み、地層を形成するんだろうなぁ。人間の身体のなかも血や体液の流れで刻一刻と変化していくのだろうし、自然てすごい(月並みな台詞過ぎる)。と、話がそれましたが人生繰り返しなんでしょうかね。繰り返しているようで変わり続けるわけですが。
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