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まいったな
僕だって、小学校までは普通に友達がいたし、僕を好きな子もいたはずだなのになぜ。一体どこでなにを間違ってしまったのだろう。あいつだ。あいつのせいだ。りたかった。いやまだ間に合う、なんて戯れ言は周りからも散々云われてきたし、死ぬほど頭のなかで繰り返してきた 僕だって、仕事して恋愛して結婚して、子供が出来たら休日には家族で遊園地にでも行って、平凡だけれど平凡がいちばんだね、なんて云って、好きなひとと一緒にお酒を飲みながら、子供のすやすや寝顔を眺めるような人生を送。今まで向き合うべき困難を避け続けた人生の結果が現在の自分じゃないか。既に終わっているにも関わらず、今更元に戻れるなどと都合のよい絵空事を語ることほど愚かなことはない。僕の人生は、とうの昔に詰んでいる。人並みの生活を送ることなど到底不可能だ。
まいったな ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1075.6
お気に入り数: 0
投票数 : 2
ポイント数 : 0
作成日時 2020-11-01
コメント日時 2020-11-26
項目 | 全期間(2024/12/22現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 0 | 0 |
平均値 | 中央値 | |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
この世界どこかに書き殴られた愚痴。 しかしよく見ると不自然な点が、「りたかった。」は、おそらく「人生を送。」から切れている。 パソコンで書いているとこういう風に、カーソルが不意に動いて誤字をしてしまうことがある。 それが、リアルだが、演出として意図的にやっているのかどうか。そこをめぐって、この文章は、詩に生まれ変わる。 ひょっとしたら、本当にこうした文章が存在していて、間違いが残ったままここに投稿されたのか。それとも、このままの愚痴を詩として筆者がここに投稿しようとした時に、誤字は発生したのか。 詩が詩になる瞬間が、カーソルの刹那の移動、文章の断裂によって生じている。それをこうした形で捕まえることができたのは奇跡といえるだろう。
1穏やかで平凡で、それでいてとても幸福な「理想像」を描いている文章が、先に大塚拓海さんのおっしゃっている部分の不可思議な文章によって、ホラー小説のような匂いを発していると思いました。日常に潜むズレや歪みのメタファーのようです。本当に、これが意図的なものなのか、偶然の単なるタイプミスなのか、非常に気になるところです。が、聞きたいような聞きたくないような、とても複雑な気持ちです。いずれにせよ、芸術的だなぁと思いました。
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