elegy

石畳を、砂利道を、畑を、森を、街を、町を、川を、海を、染めていく雨。面影が降って、ひび割れた殻の中で貴方が鳴り止まない。雨に、濡れながら、行く街。霞がかる。虎を飼う。餌は子兎。私の視てきた光年。永久機関、愛、セックス、肉食。面影を降らせて雨は止まず、ずたずたの愛の断面と瑠璃瑪瑙、眼底を光らせて、犬の鳴く、街を歪ませて1瞬の輝き、歌えと凡てのものに問えば、歪なシンフォニー、誰かが殺してしまうとしても、私は呟く、右手が風を撫でる、誰かが殺してしまうとしても、左手で強く握る貴方の右の手、誰かが殺してしまうとしても。花々を燃やして笑う私にキスをして、とても寂しいよ。誰かが殺してしまうとしても。また殺してしまうとしても。リズム、薔薇の味噌づけ、冷凍バナナのホットスープ、愛の本当の嘘、逆流もせずに流れ溜まりゆく感情の湖水を泳ぐ、裸で、冷たいが好き、ほしごいの喉に溜まる醜い、醜い、醜い歌。醜いと誰が決めた、誰が決めた？青くって丸い愛の氷の中を私達は追いかけっこする、私達の手に入る凡てを使って、私達を手に入れる凡てを使って。踊ることを止められない足が、祈ることを止められない手が、君を捕まえる。月までイってキワモノ食べよう。僕らの生ゴミは美しいって、そんなことも、知らないの？私はけらけら笑う。声を殺して、虎が吠える。ひび割れた殻の中で雨が鳴り止まない。踊ることを止められない足が。祈ることを止められない手が。熱い雨。ひび割れた殻の中で君が鳴り止まない。ねぇ、私と踊って。火を点けて。 you。