飛行機雲に前髪靡く
風が吹けば搔き消える
視界の端で何か舞う
振り返ればもどかしい
ぼやけた色の青空は
眺めていても変わらない
少し目を離した隙に
全て流してしまうくせ
気付かぬうちにもどかしい
囀る鳥を目に捉え
瞳が合ったと舞い上がる
無音の間にはっとして
邪魔した自分にもどかしい
黄昏時に落ちる葉を
ひらひら追うけど止まれない
それが地に着くところ
見届けた訳でもないけれど
たぶん明日の道はもどかしい
車の音に耳すませ
また他所の帰りと察してる
不意に扉は開かれて
おかえりも言えずもどかしい
眠るその人想うとき
夢見の中身を覗きたく
寝言の一つも待っている
己の夢すら知らぬくせ
心を冒してもどかしい
飛行機雲に前髪靡く
風が吹けば搔き消える
知らないままにもどかしい
知れないままにもどかしい
作品データ
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作成日時 2020-10-13
コメント日時 2020-10-13
#現代詩
#縦書き
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2024/11/21 21時00分21秒現在
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