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痛い日記書いてます...彼氏募集中です!よろしくおねがいします!
指と紐 10月6日 朝からの私はちょうどいいとれかけのボタンと滲んだシャツでまばたきをする。いつものようになったわたしたちはビルの横風を受け、ゆるくゆらりと地面に寝そべってはそこらじゅうに散らばる糸くずたちのほつれを拾いながらお互いの靴紐を結びつけ考えごとをさせないように手をつないだ。すべては死にいつか戻ることになっていて少しずつの交換をするために誰かをみつけようとする。彼はその錯覚のような巡り合わせに気がつくことがない。それでも震えてしまう。かざしてみようとする。両手の間に映る曇り空と月の形は不正確なまま。私だよと、彼がみつけた指。 枯れ葉と神 10月7日 どういう風に天国になってゆくのかを眺めているとカチコンカチコンとフリッカーの音が飛び回る。秋の日は祝祭日に待ち草臥れた枯れ葉の匂い。秋空の下には残しておかなければいけない恋愛模様のような模様のようなもの。参列者のみなさん、わたしたちには生命があります。少しづつの雨が降り続いた路端に、枯れ葉。訪れていました神は傘を閉じました。みなさん、絵の具箱の蓋を開けて街路樹へとあーめん。本日はありがとうございました。 しゃぼん玉 10月8日 空を飛ぶ夢をみたいと思って眠ると空を飛ぶ夢をみることができる。とてもリアルに電線をくぐりながら。なにも考えたくないときは必ずそういうふうにしていたことを久しぶりに思い出した。水族館に誘った彼にだけそれを教えてあげ、それから、夜の公園でふたりでしゃぼん玉を飛ばした。 朝焼け 10月9日 普段から渡っている橋があって、家はすぐ近くだからとそこで別れの挨拶の言葉を彼に言う。会話が続いてしまい、ファミリーレストランでアイスクリームを食べることにした。夜が明け、橋の上までもう一度行く。赤い朝焼けが映る川に驚いた。そうだと言って私はありがとうと伝えた。 晩餐 10月10日 魚を食べるために用意されたテーブルソースが溢れてしまう。スープが不足する皮膚は、食べるまでに水を飲まなければならない。失意を椅子にもどすこともできない。新しいが不足したままだけれど。私だけのささやきは気味の悪さと混じりあうままにマリーゴールドへと付着する。黄色くてとても黄色くて嗤えた。ニクロム線を焦がせばいい。今度はヒュームの匂いだ。しばらくは滞留する灯。 お終い橋 10月11日 水羊羹が品切れになった夕暮れの和菓子屋があなたはもうお終い橋まで歩いてきてしまったよという。唄、口ずさむのをやめることにした。 父への感謝、、遺言、、みたいな 10月12日 たとえそれが真理でなく矛盾を孕むものであっても父は社会を示すもの。それをやらないでくれていたら父親を憎むことはないのだけれど、その言い草が阿呆らしくて愛おしく思えるようになったのはレトリックを覚えたからだろうと思う。決して私が大人になったからではない。そんなことを書いて睡る。
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作品データ
P V 数 : 1309.1
お気に入り数: 0
投票数 : 1
ポイント数 : 5
作成日時 2020-10-13
コメント日時 2020-10-13
項目 | 全期間(2024/12/04現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 1 | 1 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 1 | 1 |
エンタメ | 1 | 1 |
技巧 | 1 | 1 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 1 | 1 |
総合ポイント | 5 | 5 |
平均値 | 中央値 | |
---|---|---|
叙情性 | 1 | 1 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 1 | 1 |
エンタメ | 1 | 1 |
技巧 | 1 | 1 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 1 | 1 |
総合 | 5 | 5 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
沙一さま コメントいただけたこと 嬉しくなりました もっとよくなるよう 好きな詩を 沙一さまの詩を 読んでみたいです (#^.^#) ありがとうございました pecoり
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